To be continued.

                   
アイリスの気ままに紡ぐダイアリー

さくらん ★★★☆

2007-04-13 23:04:27 | 映画(劇場)
遅まきながら さくらん を観てきました。



観る前は「錯乱」かと思っていたら、
そうだったのか「咲くらん」だよね、、
で、老木に咲いていたのは本物の「桜・・・ん?」 違うよね、日暮のために作ったんですよね・・

当世の女性たちによる女性のための映画ですか。

監督: 蜷川実花
原作: 安野モヨコ
脚本: タナダユキ
音楽: 椎名林檎
主演: 土屋アンナ  きよ葉・日暮

原作は知りませんが、そうそうたるメンバー。
この監督ならではの極彩色の映像が眩いほどに美しく、非日常の世界へ誘ってくれます。
写真家らしい映像で、どこを切り取っても一枚のスチール写真として完成されています。
遊廓の豪華なセットが素晴らしい。まず「金魚の大門」に目を奪われました。
そして、花魁たちの部屋といったら、色の洪水!
衣装はもちろんですが、襖、屏風、障子、床の間の花、細々とした調度品に至るまで、
全てに気配りがされていてウットリです。

「マリー・アントワネット」を観た時と同じような感覚。
あちらはパステルカラーでしたけどね。

なんといっても、土屋アンナの個性が強烈でした。
いかにも演技っぽいですが、童女の顔と妖艶な女を見せてくれます。
だけど残念ながら他の女優陣も含めて、あんまり色っぽさは感じられませんでした。
きよ葉の同僚(?)若菊を演じた女の子が可愛いなー と。
美波 さんというのですね。ハーフなのか。

出演: 椎名桔平  倉之助
    成宮寛貴  惣次郎
    木村佳乃  高尾
    菅野美穂  粧ひ
    永瀬正敏  光信
    美波  若菊
    石橋蓮司  楼主
    夏木マリ  女将
    市川左團次  ご隠居 (特別出演)
    安藤政信  清次

吉原の通人を演じた市川左團次さんが一番可愛かった。
江戸時代には、ああいう粋なご隠居さんが居たんだろうねぇ~

ストーリ-は、取り立てて言うほどのものではありません。
遊女の悲哀を描こうとしている訳ではないので、アンナちゃんの格闘ぶりを楽しめば良いと思います。