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一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

私が勝手に選ぶ、2024年度下半期・驚愕の一手

2025-04-04 23:06:01 | 将棋雑記
半年に一度のお楽しみ、「私が勝手に選ぶ、2024年度下半期・驚愕の一手」を記す。
この半年も棋士の繰り出す好手妙手を堪能した。そこで驚愕の一手を選ぶのは難しいが、やはり藤井聡太竜王・名人の手から選ぶことになりそうだ。
ALSOK杯第74期王将戦(主催:日本将棋連盟、毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社)第5局・藤井王将VS永瀬拓矢九段戦は、永瀬九段が初手・飛車先の歩を突いた手に、藤井王将は角道を開けて応じた。この手を最初に見たときは「ああ、そんな手もあるか」と思ったが、のちに藤井王将が公式戦で初めて指した手と知って、評価が変わった。
永瀬九段は深い研究で定評がある。藤井王将が2手目に飛車先の歩を突くと分かっていればその後の研究もしやすい。いままではそれを藤井王将が受けてきたが、容易ならずと見て変化したわけだ。
これは永瀬九段にとって衝撃で、2手目にこの手があると、横歩取りや雁木、ないとは思うが振り飛車まで多彩な戦法が考えられ、その対策は膨大なものになってしまう。
実戦は永瀬九段に動揺が生じ、いい所なく敗れてしまった。
藤井王将は4月から名人戦で永瀬九段とまみえることになっていた。この2手目は「こんな手も指しますよ」という大きなメッセージだった。まさに「驚愕の一手」にふさわしい。
これからの藤井竜王・名人がますます楽しみになった。
コメント (2)
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