一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

羽生九段は今年度、勝ち越せるか②

2022-02-19 01:49:36 | 将棋雑記
昨年9月18日、当ブログに「羽生九段は今年度、勝ち越せるか」という記事をアップした。そのとき予想した内容が、意外と現実に近くなっている。興味のある方はお読みください。
きょうはその記事の第2弾である。
あれから5ヶ月、羽生九段の今年度成績は、14勝19敗となった。16日の王位戦挑戦者決定リーグで久保利明九段に痛い逆転負けを喫し、借金はまたもや「5」となった。いよいよ勝ち越しに赤信号である。
では、今年度の残り確定対局を記そう。

●第35期竜王戦
ランキング戦1組2回戦 丸山忠久九段

●第80期A級順位戦
最終戦 広瀬章人八段

●第63期王位戦
挑戦者決定リーグ2回戦 池永天志五段
同3回戦 千葉幸生七段

●第70期王座戦
二次予選決勝 佐々木勇気七段or高野智史六段

●第71回NHK杯
準決勝 佐藤天彦九段or豊島将之九段

以上、6局は指せるのではないか。
竜王戦と王座戦は、勝っても次は、4月以降だろう。
王位戦リーグは、例年は3月末まで3局指すのが慣例なので、今年度もあと2局は指せる。
NHK杯は、勝てばもちろん決勝戦があるが、対局数は1つ増えるだけなのが痛い。
ともあれこの6局に全勝すれば、20勝19敗で勝ち越しになると同時に、通算1501勝を達成する。
各自の対戦成績も見てみよう。

対丸山九段……41勝20敗
対広瀬八段……21勝15敗
対池永五段……1勝1敗
対千葉七段……0勝0敗
対佐々木七段……1勝2敗
対高野六段……1勝0敗
対佐藤九段……10勝14敗
対豊島九段……19勝24敗

丸山九段には相性がよく、勝ちを期待できるが、あとは総じて苦戦している。広瀬八段には6つ勝ち越しているが、近年は徐々に差を詰められている。
結論としては、今年度の勝ち越しはもう無理。ということは、通算1500勝も次年度に持ち越しである。
まさにまさかの展開で、私としては羽生九段のA級陥落より、棋士生活37年目にして、10勝台での負け越しのほうがショッキングだ。
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