一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

悪夢の社団戦2021・3日目(3)

2022-02-01 21:40:44 | 社団戦

第2図以下の指し手。▲6七金△9四歩▲3六歩△7二飛▲5九角△6四歩▲3七角△7三銀▲7七桂△8二飛▲8八飛△4四銀▲4六銀(第3図)

私の視界に船戸陽子女流三段の姿が入った。私の盤面を見ているのかもしれないが、我が薄い頭を見られている気もする。船戸女流三段には、麹町サロンで指導対局を仰いだのでハゲのカミングアウトは済んでいるのだが、見られることに抵抗はある
吉本興業氏は▲6七金。吉本興業氏の手つきもたどたどしいが、前述の通り、これで棋力を推定できないのが厄介だ。考えてみれば、藤井聡太竜王の手つきも、強そうには見えない。さて▲6七金は大山康晴十五世名人が得意とする手だったが、吉本興業氏は大山十五世名人の将棋を勉強しているのか? その年齢には見えないが……。
私の△7二飛に、▲5九角~▲3七角。この角の動きも大山流で、相手はこの形の実戦を相当積んでいると思った。
私は完璧に仕掛けを封じられ、指す手がなくなってきた。

第3図以下の指し手。△9五歩▲2六歩△5三銀▲2七銀△4四歩▲3八金△4三金右▲4八角△4五歩▲3七銀△4四銀(第4図)

△9五歩は一手パスだが、ほかに指す手が分からなかった。
▲4八角に△4五歩は勝負手。▲4五同銀なら△3三桂とし、好きなときに銀を取る。こちらは歩損をしているが、バランスは取れていると思った。
よって吉本興業氏はノータイムで▲3七銀。しかし私は△4四銀と上がり、これは十分な形勢になったと思った。

第4図以下の指し手。▲1八香△5五歩▲同歩△同銀▲5六歩△4四銀▲1九玉△3三角▲2八銀(第5図)

再び船戸女流三段の姿が目に入る。視線はこの将棋に向いているが、この局面は私もまずまずで、私らしい将棋にはなっていると思った。
吉本興業氏は▲1八香。持久戦になったから組み替えたわけだが、いかにも指し馴れている感じで、何となくだが、若手棋士の三間飛車の本に、こういう指し方が指南されていそうな気がした。
私は△3三角。実は新たな構想を描いていたのだが、一手待ったほうがいいと思ったのだ。
だがこれが錯覚で、ここはすぐに狙いの手を指すべきだった。先手に▲2八銀と引かせたマイナスが大きすぎたのである。

第5図以下の指し手。△2四角▲8九飛△8六歩▲2五歩△1三角▲8六歩△8七歩▲8五桂△8八歩成▲同飛△7九角成▲9八飛(第6図)

私は△2四角と覗く。この素朴な角成が受けづらいのだ。吉本興業氏は▲8九飛だが、私は△8六歩。これがワンテンポ遅い感じで、先に△8六歩▲同歩を利かせるべきだったかもしれない。
それより▲2五歩△1三角を利かされたのも誤算だった。実は△3三角のところで△1三角もあったのだが、それはのちの▲1五歩がうるさいと思った。△2四角なら角が追われないと思ったのだが、これも▲2五歩が利いて、結局大損となってしまったのだ。
私の△8七歩では△8八歩も考えたが、飛車が走ったとき、この歩が邪魔になると思った。
私は角を成り、先手の飛車を蟄居させたが……。

第6図以下の指し手。△3五歩▲同歩△同銀▲5七角(途中図)

△5七同馬▲同金△4四銀▲7五歩△8四銀▲3九金(第7図)

第6図は私が十分だと思うが、持駒に歩がない。それで歩の入手を図り△3五歩▲同歩△同銀としたが、これが大悪手。▲5七角(途中図)と上がられ飛び上がった。
ここで△8九馬は▲3五角△6七馬▲7一角成で、これが飛車取りになっては指す気がしない。
そこで泣く泣く△5七同馬と応じたが、▲同金に▲7一角が残っているので、さらに△4四銀と引かねばならない。ホントに泣きたくなった。
▲7五歩に△同歩は▲7三桂成△同桂に▲7四歩がある。よって△8四銀と躱したが、これも気が利かない手だ。
と、吉本興業氏は▲3九金。これは……?

(つづく)
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