一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

将棋ペンクラブ忘年会2018(後編)

2019-01-11 01:04:56 | 将棋ペンクラブ
(8日のつづき)

第4図以下の指し手。△8六角成▲9八玉△6八金▲同金△同馬▲6一と△8六歩▲5二金△3一玉▲4二金打△2一玉▲3二金△同玉▲2三銀(投了図)
まで、一公の勝ち。

青年A氏は当然のように△8六角成としたが、私は▲9八玉と落ちて一安心。戻って△8六角成では、△3四飛▲同桂に△5四角(参考1図)がイヤだった。

以下▲7六飛の一手に△8六角成▲9八玉△7六角(馬)は先手敗勢であろう。
本譜青年A氏は△6八金としたが、それはこちらの手駒も増える。数手後△8六歩には▲5二金で、以下後手玉を即詰みに討ち取った。

感想戦。私が△3四飛以下の順を言うと、青年A氏は絶句した。まったく読んでなかった、とのことだった。
以下青年C氏も交え、いろいろ動かす。結論を書くとやはり後手の勝ちで、参考1図以下、▲7六飛△8六角成▲9八玉△7六馬▲8七歩△8六歩▲4二飛△3一玉▲6一と△8七歩成▲同銀△同馬▲同金△7八飛▲8八歩△8七角成▲同玉△7六銀▲7八玉△6八金打(参考2図)までが一例である。

手順中▲8八歩では▲8八飛が最強の頑張りだが、これも△8七角成▲同玉△8六銀▲同玉△8八飛成▲8七歩△8五歩▲7六玉△8六飛▲同歩△同竜▲6五玉△6四金(参考3図)まで、ピッタリ詰む。

といって第4図の▲8七玉で▲6八飛は、△同金▲同金△同角成▲同玉△6九飛▲同玉△6七飛成で後手の勝ち。よって私は、青年A氏が△3四飛~△5四角の順に気付かない方に賭けるよりなかった。
「相手に飛車を2枚渡す形になるので、△3四飛(~△5四角)は考えませんでした」
と青年A氏。私は彼に対して、またも薄氷の勝利だった。
このあとすべての将棋が終わり、忘年会となる。なお今回は前回と違い、このフロアが営業となった。
ではここで、席の配置を記しておこう。

青年C Yaj 星野 Ohh

Yam 紳士 青年A 一公

今回もコース料理ではなく、めいめいに頼む。私は出されたものを食べるだけである。
みなはビールなどを頼んで、何となく乾杯。
青年A氏はさっきの将棋に拘る。横歩取り青野流を喰らったのは初めてで、その対処法が分からない、とつぶやく。だけど私だって何も分からないで指しているのだ。
「青野流の単行本って出てないんですかね」
と青年A氏。彼は単行本マニアなのだ。
「分からない。将棋世界の何月号だかに軽く指し方が載っていたけど、私はサラリと読んだだけだから」
でもやがて発行されるだろう(註:藤森哲也五段著「藤森式・青野流絶対退かない横歩取り」(マイナビ)が2月に発行されることが分かった)。
将棋を指したい人も何人かいるはずだが、スペースがないので、今日は雑談のみだ。
料理はどれも美味しい。しかし調理人の中には外国人もいる。日本の料理の美味しさは世界一だというが、その料理を作っているのが外国人とは皮肉である。
Ohh氏はここで退席。
星野氏の経営するアカシヤ書店の話になったが、大山康晴名人の著書は今も人気があるそうで、とくに「将棋の受け方」がいいという。私も大山名人の著書は好きで、若い頃は古本屋巡りをし、よく入手した。「将棋の受け方」も、1965年発行の初版本を所持していた。
だがブログで前述した通り、私はこれらのほとんどを、一昨年11月に捨ててしまった。私は改めて我が愚行を悔い、盛大に落ち込む羽目になった。
またアカシヤ書店は以前中野区にあったそうで、熱心な将棋ファンは、わざわざそこまで将棋古書を買いに行っていたらしい。この点は、私のスタイルとちょっと違う。
私は自分の周りの人としか話さないのだが、青年C氏はここ神保町在住で、妻子持ちらしい。幸せいっぱいで、何よりである。ただし彼も将棋ペンクラブの会員ではないと思うので、早期の入会を希望する。
また実年のYaj氏はけっこうな高齢で、みなが唸った。しかしその歳で将棋を指せるのが、将棋のいいところである。
青年A氏はさっきからコクリコクリやっていて、眠ってしまった。どうも今日は、朝4時起きだったらしい。私たちは退席を勧め、本人もその意向のようだが、なかなか席を立たない。
なおこの類の会は、やはり女流棋士の指導対局がほしい、という話になった。私は独身女流棋士がいいが、既婚女流棋士でもいいという意見も少なからずあり、私は沈黙するしかなかった。
夜も更けてきて、お開きとなった。青年A氏は結局、最後までいたことになった。
今回は誰も二次会に残らず、ママさんは残念そうだったが、仕方ない。

さて忘年会というものは、この1年を精一杯働いてきた者が我が身を振り返る行事であろう。その点でいくと私は忘年会に参加する資格がなく、終始肩身が狭かった。
なお次回は新年会となるので、幹事の出席率も高くなる。というか、幹事中心の参加となろう。私は場違いな感じがするが、どうなのだろう。
コメント
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