一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

将棋ペンクラブ忘年会2018(中編)

2019-01-08 00:16:40 | 将棋ペンクラブ

第2図以下の指し手。△6六銀▲同歩△同角▲2三歩成△5七歩成▲8六角△5五角▲3二と△同飛▲2一飛成△4二飛▲5四歩△6七銀▲7九銀(第3図)

第2図の▲2四歩を△同歩は先手の注文通りと思ったので、△6六銀と取った。この銀を無視して▲2三歩成は△5五角の飛車取りがある。よって青年A氏は▲6六同歩。
そして△6六同角に▲2三歩成。しかし今度は角に当たっていないから、少し甘い。
しかし△5七歩成▲8六角に△5五角と引いた手が、今度は私が甘く、青年A氏に▲3二とと入られ参った。
これに△2八角成は▲4二と△同金▲2二飛で後手負け。△3二同飛はやむを得ないが、▲2一飛成が大きい。これに△2二飛も指しづらいので△4二飛と我慢したが、と金の代償に、竜と桂損は痛かった。
青年A氏の▲5四歩は▲5三銀の狙いだが、もう受けてもいられないので△6七銀と攻め合う。
対して青年A氏は▲7九銀と受けたが、これは▲5三銀が消えたのでありがたかった。

第3図以下の指し手。△7六銀成▲5九角△6七と▲同金△同成銀▲3一竜△4三飛▲5三桂△7一金▲3二竜△4二飛▲3一竜△6九金▲4一桂成△7九金(投了図)
まで、一公の勝ち。

私は△7六銀成。青年A氏は▲5九角と逃げたが、△6七とと換わって、これは私が少し面白くなったと思った。
以下数手進み、▲3一竜に△6九金。青年A氏は▲4一桂成としたが、私は角を取らず△7九金。5五角がいるので、先手はこの金を取れない。青年A氏は「アッ」とつぶやき、そのままが投了してしまった。

投了図以下▲7七歩は、△7八銀▲7九銀△同銀不成で受けなし。
感想戦は序盤から行われたが、青年A氏の▲3六歩~▲6八角の組み合わせがよくなかった、とのこと。
私も穴熊相手に無理攻めの感もあり、終始自信はなかったが、青年A氏の緩手に助けられた。

外の空気を吸いに表へ出る。小諸そばでは持ち帰り用年越しそばの案内があったが、購入できるのは27日から。家で食べたかったら、出直さなければならない。
魚百に戻って、Ohh氏と指すことにする。しかし星野氏用意の駒が足りず、Ohh氏のを使わせてもらう。Ohh氏は駒収集家なので、出てくる駒もよい。本人は「安物だよ」といったが、かなりするはずだ。
「これは何の駒ですか? 水無瀬?」
「これは錦旗だね。見やすいでしょ?」
「ふつうのより字が太いですね」
将棋は角換わりになった。先日の竜王戦第7局と同じ形になりお互い苦笑するが、「私は手を変えますよ」ということで、△6二金を△5二金とした。
以下は難しい戦いになったが、Ohh氏の攻めがやや無理気味で、私が制勝した。
このあたりで、Yam氏が来た。8人目だが、彼が最後の来席のようである。男ばかり8人、地味な忘年会だ。
Ohh氏とは続けて指す。今度はOhh氏の四間飛車。いつもなら私が△4四歩として角道を止めるのだが、今回は角交換辞さずで行く。果たしてOhh氏は▲2二角成。以下Ohh氏に存分に捌かれ私の敗勢となった。
しかしここから粘るのが私である。Ohh氏の猛攻をひたすら受け、左美濃の形を構築し、金銀3枚で固める。これで私の模様が良くなったようで、数手後Ohh氏が投了(投了図)。私は薄氷の勝利となった。

青年A氏が手スキだったので、私は再戦する。6局目で私がやっと先手になり、今度は横歩取りに進んだ。今流行の青野流を指してみた。

第1図以下の指し手。▲8三歩△同飛▲8四歩△8二飛▲5六角△9二角▲3二飛成△同銀▲8三金△7一銀▲9二金△同飛(第2図)

青年A氏の△8二飛に、私は▲8三歩~▲5六角。これで指しやすくなったと思った。
△9二角には▲3二飛成から▲8三金と打ち優勢を自覚したが、青年A氏は慌てず△7一銀。
私はとりあえず▲9二金と角を取ったが、△9二同飛に次の手を迷った。

第2図以下の指し手。▲8三歩成△5二飛▲8二歩△5四歩▲8一歩成△6二銀▲8二と引△5五歩▲4五角△5六歩▲同歩△5七歩▲6八玉△5八金▲7七玉△8五歩(第3図)

第2図ではシンプルに▲9二同角成△同香▲9一飛で先手十分だが、▲5六角と△9二飛の価値は先手のほうが高い。これを交換するのはもったいないと思った。それで歩成から▲8二歩としたが、そこで△8二同銀~△同飛と清算されると、歩切れの私もけっこう難しいと思っていた。だが青年A氏は△5四歩。これは私がハッキリ良くなったと思った。
だが青年A氏は5筋の歩を伸ばし、△5七歩。これが中住まいの最急所で、地味ながら厳しい。戻って▲5六同歩では▲5六同角だったか。しかしこれも△5六同飛から△5七歩があり、指し切れなかった。
本譜△5七歩に▲同玉は△6九飛でまずそうだ。よって▲6八玉だが、△5八金。もう相手をしてられないので、▲7七玉と逃げた。

第3図以下の指し手。▲3八金△3三桂▲3四角△5四飛▲4六桂△6四飛▲7五角△7四飛打▲7二と寄△7五飛▲同歩△5九角▲8七玉(第4図)

私は▲3八金と躱す。ここは他の手もあるが、タダで金を取れたところを逃げられたほうが、青年A氏の落胆が大きいと思った。
△5四飛に▲4六桂は絶好の切り返しに見えるが、角が質駒になって、意外に感触は良くない。
▲7五角に△7四飛打は頑強な受けで、場合によっては△3四飛▲同桂△同飛と、先手の攻め駒を一掃する手も見ている。
私は目をつぶって▲7二と寄だが、青年A氏は飛車角交換の後△5九角。この時私には、イヤな手が見えていた。

(11日につづく)
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