一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

3月1日のLPSA芝浦ナイタートーナメント(後編)・ヨーコすまん!!

2011-03-07 00:24:24 | LPSA芝浦サロン
局面は大詰め。ここでいま一度駒の配置を記してみよう。

先手・一公:1七歩、1九香、2五歩、2九桂、3四馬、3七歩、4六玉、4七歩、5六歩、6六歩、8二角、8六香、9四銀、9七歩 持駒:金3
後手・青年氏:1三歩、2三歩、4二歩、5三銀、5四銀、5五香、6三王、8三歩、8七竜、9一香、9五歩 持駒:飛、金、銀、桂3、歩6
(☖6三王まで)

盤に並べていただければ分かるが、この局面は先手必勝である。しかし実戦はこうなった。

☗5二金☖4五銀打 まで、青年氏の勝ち。

この局面はむずかしくも何ともない。☗7三金☖6四王☗7四金打まで、簡単な金の並べ詰みだ。しかるに私は☗5二金!!
これで後手は投了かと思いきや、青年氏が銀を持って私の玉頭に打とうとしたので、ここで私は初めて、自分の大錯覚に気がついた。
☗5二金は王手じゃないじゃないか!!
「これ王手じゃなかった!! 何をやってるんだ!!」
というようなことを私は叫んだと思う。
☖4五銀打まで、急転直下、私の投了となった。
うあー、なんでこんな大ポカをやらかしたのか。後手が☖6三王と寄ったのだが、私の脳裏には、王が「6二」にいたのだ。だから私は自信を持って☗5二金と指した。☗7三金でもいいと思ったのに、5二にも金が打てるから、そう指した。
さらにいえばこの数手前、私は☗8二銀と捨てたため、銀を持駒からなくしていた。このときちょっと、イヤな予感はしたのだ。もし銀が1枚でも残っていたら、☖6三王にも☗5二銀と打ったかもしれない。
…などなど、理屈をつければそうなるが、考えてみたらポカなのだから、それを論理的に説明することに無理があるのだ。
☖4五銀打以下は、後手の駒が豊富にあるので、即詰み。後手の持ち時間は20数秒しかないが、負けの局面を相手の時間切れにすがって指すなど、できない相談である。
私はひとしきりボヤいたあと、「ありがとうございました」と感想戦を切り上げた。
ところが関西弁を話す青年氏は、駒を初形に戻す。どうもこれが彼の流儀だったようなのだが、感想戦を所望していると勘違いした私は、沸騰するアタマで感想戦を再開した。でもなんだか、お互い複雑である。
しかしここにも植山悦行七段が参加してくれ、その大局観は大いに勉強になった。
この日はFさんとの将棋は逆転負けし、イケメン氏との角落ち戦は、敗勢の将棋を時間切れ勝ち。そして青年氏との将棋は、序盤で敗勢になるも終盤で逆転し、終了1手前でまた逆転と、変な展開ばかりだった。先日のジャンジャンマンデーで藤森奈津子女流四段に、
「将棋には逆転勝ちも逆転負けもあるんだから、あまり騒がないの」
とたしなめられたが、たしかに将棋は逆転のゲームだと実感した。
ミニ表彰式となった。優勝は2,000円の商品券である。これは4人参加だったからで、8人参加なら3,000円になるはずだ。ちなみに準優勝の私は1,000円の商品券だった。大ポカで1,000円を損したわけだ。1,000円のポカだ。
いまは参加人数が少ないので、誰でも優勝のチャンスはある。私自身は「切れ負け」のルールを何とかしてもらいたいが、機会があったらまた参加しようと思う。

Fさんは
「大沢サンノぶろぐ見マスネ」
と言葉を残し、植山七段、中井広恵女流六段、Fさんの奥様とともに、退出した。
石橋幸緒天河の指導対局は、ミスター四間飛車氏が挑んでいた。中身の濃い戦いだったが、石橋天河の勝ち。感想戦を覗いたが、石橋天河の居飛車の作戦が意欲的だった。この構想は私にもマネができるので、大いに参考になった。
船戸陽子女流二段の対局に目を転じる。相手はアマ強豪と思しき人物だ。実は私が午後6時前に入室したとき、奥に置いてあるパソコンを操作して、2月27日に行われた天河戦第1局を鑑賞していたのが、この方だった。
石橋天河の飛車の引き場所に異を唱えていて、私などは素通りしてしまう箇所だっただけに、この方は強いと思った。この日の船戸女流二段も、教わる立場だったようである。
それにしても、船戸女流二段の脚が長い。耳には大きなリングをはめていて、モデルのようだ。いや、モデルだ。
…。
……。
………。
…………。
すまんヨーコ!! やっぱりヨーコは魅力的だ!! つい島井ちゃんにふらふらしてしまった、オレを許してくれ!!
というわけで、「私が勝手に選ぶ女流棋士ファンランキング」のトップはまたも入れ替わり、船戸女流二段となった。
コメント (2)
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