一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

LPSA芝浦サロン・中倉宏美女流二段1

2011-03-23 00:32:35 | LPSA芝浦サロン
昨年10月29日(金)のLPSA芝浦サロンは、私が将棋ペン倶楽部へ投稿する原稿の執筆にあてたため、休んだ。しかし肝心の原稿は、1文字も書けなかった。こんなことならサロンに行くべきだった。
その翌週、11月5日(金)は中倉宏美女流二段の担当で、これは行った。
LPSA棋譜ノートの2冊目が前回で終わり、本局から3冊目となる。棋譜ノートには40局ぶんが記入できるが、2010年の初めから使い始めたから、けっこうな数に上っている計算だ。10ヶ月で3冊目とは、ちょっと多い気がする。余談だがこの日は棋譜ノートの在庫がなく、後日購入した。
中倉女流二段とは、芝浦サロンでは初対戦。ちなみに駒込サロンでの戦績(平手)は、私の8勝10敗1指し掛けだった。
このころはまだ、私の金曜日の仕事が休みだったので、早めにサロンに入り、午後3時半からの指導対局となった。
対局開始。私の3手目☗2六歩に、中倉女流二段は6手目に☖3二飛。中倉女流二段は居飛車VS振り飛車の対抗形を好むので、振り飛車は予想されたところである。振り飛車は本局が13局目になるが、実に全局三間飛車だった。LPSAで三間飛車の使い手といえば藤森奈津子女流四段が挙げられるが、中倉女流二段のそれはわりと持久戦志向なのに対し、藤森女流四段は石田流からの軽い捌きを好む。また藤森女流四段は四間飛車や向かい飛車の将棋もあり、振り飛車・三間飛車の採用率は、中倉女流二段のほうが上回る計算になる。よく飽きないな、と妙なところで感心してしまう。
本局は時間もたっぷりあるので、私のほうから持久戦に誘導した。私は穴熊は指さないので、天守閣美濃にすることが多い。本局もそうなった。
中倉女流二段☖4四銀に、私は☗2四歩☖同歩☗同角と動いたが、当然☖2二飛と回られ、☗2五歩と謝るようでは、何をやっているのか分らなかった。
中倉女流二段は角を転回して☖7三角。私は☗1五角~☗2六角~☗2七飛と、屈服を強いられる。これも☗2四歩の罪だ。いやその前の☗3七桂も、桂頭にキズを作ってよくなかった。
中倉女流二段☖6五歩。角道を開けられ、ここでは私がわるい。その局面が下である。

ここから☗1七角☖3三桂☗3五歩☖2六歩☗同飛☖3七角成☗2八角☖同馬☗同飛、と進んだ。苦しい☗1七角に中倉女流二段は☖3三桂。しかしここでは☖1五歩と角頭を攻められるほうがイヤだった。つづく☖2六歩でも☖3六歩がイヤだった。本譜も桂損になり似たようなものだが、お荷物の角が捌けたのが大きい。
ただし形勢は互角。中倉女流二段は☖6四馬と引きつけて十分。ただ、☖8四桂から☖7六香の攻めはありがたかった。私は☗7七銀を犠牲にこの桂香を入手する。これを☗7六香~☗7五桂と打ち返して優勢になったと思った。
しかし私にも攻め急ぎの手があり、また形勢は逆転。

ここで中倉女流二段が☖8六馬と切ったのが短兵急だった。ここは☖7五銀とかぶせられるのがイヤだった。☗同銀☖同馬の次、下手の指し手がむずかしい。
本譜は私の辛勝。局後はこのあたりの検討を重点的に行ったが、変化はあるものの上手勝ちの結論だった。
中倉女流二段は指導中でも表情が真剣で、こちらも指していて気合が入る。内容は負けだったが、将棋を心から堪能でき、私は満足だった。
コメント (6)
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