あす21日は都内で、第19期マイナビ女子オープン予備予選一斉対局が行われる。その中に、渡部愛女流四段の名があるのに驚いた。漠然とだが、予備予選は、予選にすら参加できない女流棋士、のイメージがある。
だが渡部女流四段は第7期清麗戦で挑戦者になったし、第5期白玲戦・女流順位戦B級でも、一足早くA級復帰を決めている。いつもながら、強い。
もっともマイナビ女子オープンは、他棋戦の活躍に一切関知しないのが特色である。それにしたって渡部女流四段が予備予選から出るとは意外で、私はその経緯を調べてみた。
すると前期は、予備予選の決勝で森本理子女流2級に敗れていた。渡部女流四段が女流2級に敗れたのもアレだが、前期も予備予選に参加していたことに驚いた。
そして第17期は、予選1回戦で、頼本奈菜女流初段に敗れていた。
そして第16期は、本戦トーナメント1回戦で、上田初美女流四段に敗れていた。
そして第15期では、本戦ベスト4に進出し、準決勝で里見香奈女流四冠に敗れていた。
まったく、面白いように、徐々に成績が悪くなっていっている。
だけどこの成績で、予備予選行きは厳しくないか? それで21日の予備予選参加者を見ると、中村真梨花女流四段、鈴木環那女流三段、室谷由紀女流三段など、けっこうな強豪が出ていた。
そこで、マイナビ女子オープンの規定を読むと、この予備予選は、第15期から始まっていた。それまでは、プロアマ混合のチャレンジマッチがあったが、それはアマ一本とし、プロは予備予選の参加となったわけだった。
そして予備予選の参加は、「予選1回戦の敗者」であった。
それまでは、予選1回戦で3年連続敗退者が、チャレンジマッチ行きだった。だが女流棋士が多くなり、「予選1回戦の敗退で、即予備予選行き」と改定されたのだろう。
一見厳しく思えるが、とても分かりやすい、とはいえる。そしてチャレンジマッチのときは、プロは公式戦扱いされなかったが、予備予選では、公式戦にカウントされるのも、当然ながらよい。
それでも何か、予備予選にうらぶれた雰囲気があるのは、この名称に「敗者感」があるからだろう。
だから「予備予選」を女流王座戦みたいに、「一次予選」と改称すればいいのだ。そして現在の予選を「二次予選」とすれば、すべて丸く収まる。
…………などということは、参加の女流棋士は、どっちでもいいのだろう。
名称の件でごちゃごちゃ言っているのは、細かいことが気になる将棋ファンだけなのだった。
予備予選に参加の皆さま、あすは頑張ってください。
だが渡部女流四段は第7期清麗戦で挑戦者になったし、第5期白玲戦・女流順位戦B級でも、一足早くA級復帰を決めている。いつもながら、強い。
もっともマイナビ女子オープンは、他棋戦の活躍に一切関知しないのが特色である。それにしたって渡部女流四段が予備予選から出るとは意外で、私はその経緯を調べてみた。
すると前期は、予備予選の決勝で森本理子女流2級に敗れていた。渡部女流四段が女流2級に敗れたのもアレだが、前期も予備予選に参加していたことに驚いた。
そして第17期は、予選1回戦で、頼本奈菜女流初段に敗れていた。
そして第16期は、本戦トーナメント1回戦で、上田初美女流四段に敗れていた。
そして第15期では、本戦ベスト4に進出し、準決勝で里見香奈女流四冠に敗れていた。
まったく、面白いように、徐々に成績が悪くなっていっている。
だけどこの成績で、予備予選行きは厳しくないか? それで21日の予備予選参加者を見ると、中村真梨花女流四段、鈴木環那女流三段、室谷由紀女流三段など、けっこうな強豪が出ていた。
そこで、マイナビ女子オープンの規定を読むと、この予備予選は、第15期から始まっていた。それまでは、プロアマ混合のチャレンジマッチがあったが、それはアマ一本とし、プロは予備予選の参加となったわけだった。
そして予備予選の参加は、「予選1回戦の敗者」であった。
それまでは、予選1回戦で3年連続敗退者が、チャレンジマッチ行きだった。だが女流棋士が多くなり、「予選1回戦の敗退で、即予備予選行き」と改定されたのだろう。
一見厳しく思えるが、とても分かりやすい、とはいえる。そしてチャレンジマッチのときは、プロは公式戦扱いされなかったが、予備予選では、公式戦にカウントされるのも、当然ながらよい。
それでも何か、予備予選にうらぶれた雰囲気があるのは、この名称に「敗者感」があるからだろう。
だから「予備予選」を女流王座戦みたいに、「一次予選」と改称すればいいのだ。そして現在の予選を「二次予選」とすれば、すべて丸く収まる。
…………などということは、参加の女流棋士は、どっちでもいいのだろう。
名称の件でごちゃごちゃ言っているのは、細かいことが気になる将棋ファンだけなのだった。
予備予選に参加の皆さま、あすは頑張ってください。