札幌から帰って間もなく、5月29日に第4回目の入院、30日に抗癌剤投与、1日おいて6月1日には、もう退院した。この度は2回目、3回目のようなひどい副作用はなかった。が、胃の調子が悪くなり、その為か、2~3日舌が荒れて食事が不味かった。これで4回にわたっての抗癌剤治療の1サイクルが終わった。このあとケア期間が3週間続くことになっているが、実際は終わったと同じ。終わってみれば、あっという間だが、3月18日から6月1日までの76日間の長きにわたる。ケアを含むと97日間となる。
6月7日(金)に造影剤を用いてのCT検査があり、その結果が11日(火)にわかった。
結果は、癌の状態は変らず(大きくもならず、小さくもならず)。転移らしき白点の状態も変らず。 大きくならなかったことをもって「良し」とするか?
副作用に苦しみ、体力を著しく衰退させたにも拘わらず、実際の効果がなかったものと見るか?
何れにしても、体力を消耗させる抗癌剤はこれで止めることにした。医師もそれに賛成してくれた。近藤 誠先生の著書を読むにつれ、抗癌剤の毒性なども身をもって体験したので、これからは自然に任せることにする。自然体とはこのことか。
これからは、月1度通院してx-Rayと血液検査、と診察。他は毎日ふつうの健常生活です。やり残していることといえば、妹の支援の受け方をもっと合理化することぐらいなものです。これは、あと少しの努力で出来ると思う。今後の目標は、船橋歩こう会や、ほの歩の会の歩友と一緒に歩かれるように体力を回復させること。以前のようにお酒を美味しく飲めるようになること・・等々。
話しは変るが、6月の5~6日にわたり、娘の嫁ぎ先の「いすみ」から招待されて、蛍 を観に行ってきた。場所は御宿あたりの山手らしいかった。深夜、街灯のない山道を延々と走ったときは少し怖かったが、目的地についた時は、幻想的な多数の蛍の瞬きには感動した。こんな情景を見るのはきっと、これが最初で最後だろう。とても良い思い出になった。カメラは持って行ったが暗夜の蛍の光は、普通のカメラではとても撮れない。「いすみ」までの往復は孫が車で送り迎えしてくれて、とても楽だったが、年月の流れを痛感する2日間でもありました。