朝青竜が引退してから約一週間。
これに関連した記事をネットで色々読むと、日本大相撲界のためには本当に良かったと思うようになった。
引退の報道があったときは、「惜しい」という気持ちが心からあった。15場所といえば2年半の一人横綱を張った看板力士、闘志溢れる土俵上のパフォーマンス、貪欲なハングリー精神の発露、多彩な技・・・とにかく強かった。相撲を盛り上げてくれて有難うという声もあった。
反面、品格を問う記事は数限りなく延々と続く。一人の人が書いたものであっても、その人が目撃したものだけでも、彼の起こしたトラブルは数え切れないという。これではどれ程の醜態を演じていたか想像に余りある。「強い者は何をやっても正しい」というのでは無法地帯だ。暴力団に属さないゴロツキとも云える。
相撲協会や親方の生ぬるさも指摘されている。その通りだと思う。高校中退のしかもモンゴル出身の力士に社会の一般常識を教えられなかのか? それとも、ほかの力士は身につけているようなので、朝青竜に問題があったのか? この度も「謝れば許される」くらいに考えていたのではないか? 協会の今までにない毅然とした出方に、初めて自分の愚かしさを知ったか? 協会もこれからは「場所中は外出禁止」くらいはやってもよいのではないか。
退職金の減額問題が出ているようだが、これはやり過ぎだ。今までの貢献度を考えると、かなり評価してもよいのではないか?
私は相撲が好きで、双葉山時代から相撲は見てきた。昔はテレビがなくてラヂオを通じてだった。テレビで見だしたのは、初代若乃花、栃錦時代からで強い横綱を沢山見てきたが、その中でも朝青竜は印象が強い。
「品格」という言葉は漠然としていてよく分からないと、トーク番組などでも云われているが、この文字が持つ雰囲気で、それが分からないものか。