謙のわがまま日記

マナイゲルをつくる会・手稲会・船橋歩こう会・大和山の参加記録。旅先の感想・記録。その他気楽な手記。

格子なき牢獄

2009年05月16日 | ウオーキング

更新の間の長いのはいつものことですが、この度は1ヵ月半も経ってしましました。

この間、歩きにも行ったし、連休中に孫が入院したり退院したり、大和山の行事にも参加して、その他いろいろ、決して暇ではなかったけれど、先日ビデオで映画「哀愁」を観てから、やたらと昔の映画が観たくなり「格子なき牢獄」を観てしまいました。何年か前にテレビで放映したのをビデオ録画しておいたものです。

「格子なき牢獄」 これは懐かしのフランス名画です。ご存知の方は多いと思うが、観た人は意外と少ない。

私が、最初に観たのはまだ中学生(旧制)の時です。昭和18年頃でした。第2次大戦が始まっていたので、アメリカ映画は上映禁止でしたが、ドイツ映画、フランス映画は上映が許されていた。

当時、旧制中学では映画館の出入りは禁止されていました。にも拘わらず、好評の噂を聞いてマントに帽子を隠して観にいきました。

少女感化院の中で、美しい新院長と、その婚約者である青年医師、院内の一少女の物語。 当時はその年令なりに感動したものです。                            同じ映画を観て、数十年前と現在とでは場面により感情移入は少しづつ違いますが、観終わったあとの感動は同じでした。 が、余韻はより深いものがあったように思います。

少女たちの更生に情熱を傾け、今は仕事に生命を投げ出した院長イヴォンヌが、名残惜しげに院を立ち去る少女ネリーに手を振りながら別れを告げるラストシーンは印象的です。

      

    院長とネリー          院長と医師          ネリーと医師

        

   別れを告げる医師と院長      院を出るネリー     ネリーを見送る院長

 この頃のフランス映画は、素晴らしい芸術品でした。                      ストーリー、スターの表情、背景を流れる音楽。一生忘れられない程、鮮烈に胸に焼き付いています。