海上自衛隊下関基地隊(山口県下関市)は13日、関門海峡の東側入り口に近い
下関市沖の海中で、太平洋戦争末期に米軍の爆撃機が投下した機雷を爆破処理した。
午前10時半に大きな音が響くと、海上に大きな水柱が上がった。
水柱は高さ100メートルを上回ったとみられる。
機雷は米軍爆撃機B-29が投下したMk-25(長さ約2・1メートル
重さ約900キロ)。6月29日、航路浚渫(しゅんせつ)工事の作業員が
水深11メートルの海底に埋まった状態で見つけた。
日本周辺海域に米軍が投下した機雷の半数近くが関門海峡に集中的に投下されており、
同基地隊は昨年6月にも関門海峡西側の六連島沖でMk-26(重さ約450キロ)を
爆破処理した。
興味ある方のためのデータ・メモです。
アメリカ軍は第二次世界大戦での日本本土の攻撃において機雷を戦略目的に使用し、
1945年3月27日から8月14日までの「飢餓作戦」では、のべ1,200機のB-29によって
計1万発の沈底機雷を日本近海の海上交通路に投下した。
米軍の狙い通りに港湾や海峡で船舶の被害が増大し、日本の海上物流は
麻痺状態となった。
Mk25機雷は第二次世界大戦中にアメリカ海軍により開発された感応型沈底機雷。
様々な新機軸が導入され、対日戦において飢餓作戦の主力となった兵器。
Mk26機雷もほぼ同様である。
この頃のアメリカ軍は、戦略性が高く、その実施の緻密さに驚いてしまう。
当時の日本と較べてしまうわけだが、どうだと言うつもりもない。
あしたは、“敗戦の日”です。