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医師の給与

2011-07-12 | (ちょっと休憩)ほんとに休憩
勤務医の年収についてニュースがありました。

「「一般病院」勤務医の年間給与は地方が高め」CBニュース 7月12日

医師の給与の国際比較 日医雑誌平成22年
(日本は専門医と一般医にわけた所得のデータがないそうです)

年収だけでは説明しがたい状況もあります。当直があるのか、時間外勤務はついてるのかとか、現場で課せられている業務の多さなどです。
地域によっては研修医の給与のほうがスタッフよりも優遇されているところもあるそうです。

診療科によってもちがってきます。

医学部に入るときに「僕は右目の専門医になるんだもんね!」と思っているわけではありませんし、入ってからの出会いによって進路が大きく変わる人もいます。

当ブログのアトランタ特派員@一時帰国中は「脳外科医」になるはずだったのに、青木編集長と出会って人生が変わってしまった(たぶんよい意味で)そうです。青木編集長の当初の予定は「外科医」でした。

親のあとをつぐために道はもう決まっているのだ・・という人もいれば、完全フリーな人もいます。

もっとも、国によってはギルド制がよい意味で維持されており、専門医の養成コースの人数を調整することで、世の中の専門医バランスを保っているところもあります。

例えば、外科医は何人、皮膚科医は何人、というかたちです。
そうすることによって十分な症例経験をもてますし、特定の領域で人材不足とか、収入が不安定になることを避けることができます。

青木編集長は感染症専門医(made in USA)ですが。。。
ケンタッキー大学が毎年発表する収入ランキングでは、最下位と最下位から二番目が両方とも感染症の先生たち。(トップは外科系)
「だからさ、お金たくさんほしいな、という動機づけの人はめざさないんだよ」ということです。
純粋に(マニアとか)この仕事が好きなんだよね、という人が多い印象だそうです。

しかし。2年前にでかけたオランダでは、医師の中で外科医を抜いてもっとも高給なのはMicrobiologistだと教えてもらいました(その仕組みは不明)。


都心の大学病院の先生のお話をきくと、最近は「お金よりも時間。収入は夫婦合わせてそこそこあればよく、プライベートな時間、休日確保優先という人が増えた」のだそうで、アルバイト先に派遣する要員の確保も課題だとか。

収入とか人数は各国でも常に話題。

英国ではGPの収入倍増計画もあるそうです。

ドイツは医師不足、過重労働が問題に。
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