パブコメは募集してもその内容は、必ずしも公開されたりしないし、どう施策に反映されるのか(手続きやプロセスとして)よくわからないことも多いのですが、昨年募集された予防接種制度の見直しについては、結果がすべて公開されました。
Blog 世田谷区で開業予定な小児科医のブログ
「パブリックコメントの集計。世田谷区で起こったこと。」
小児科の先生のブログに公開先のリンクがあります(資料4)。都内でおきた事例として興味深い意見が紹介されています。
担当部署だけでなく、審議会内の各ワクチンの検討メンバーの方々も、意見を読んだのではないかと思います。
そして、、
こちらのブログでも紹介し、ER関係の先生方にもご協力いただいた緊急避妊についてのパブリックコメントも詳細が2月23日付けで公開されました。
反対意見に対してちゃんと解説がつけられており、それが公開されているというあたり画期的です。
1次データとしての意見は「お寄せいただいたご意見」(PDFで43ページ)表になっています。
予防接種制度よりも意見の件数が多かったですね。
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1.実施期間 平成22年11月10日~平成22年12月9日
2.意見提出数 578件
内訳 医療関係者:160件(27.7%) その他(会社員、学生、教員等):175件(30.3%) 無記入:243件(42.0%)
3.意見の概要
①承認すべきとの意見 :463件(80.1%)
②承認すべきでないとの意見:114件(19.7%)
③その他 :1件(子宮筋腫の治療薬として必要)
【承認すべきとの意見の主な理由】
主な理由 (件数)
性的被害を受けた女性を助けるために必要(230)
避妊に失敗した場合など、望まない妊娠を回避するために必要(109)
副作用が少ないとされる薬剤である。緊急避妊として承認された薬剤が必要(89)
人工妊娠中絶を回避するために必要(70)
すでに世界各国で用いられており、日本においても必要(63)
妊娠、出産は女性の権利・選択肢である(31)
児童虐待等を防ぐために望まない妊娠の回避は必要(29)
避妊等に関する教育、本剤の情報提供などが必要(23)
薬局等での販売が必要(14)
個人輸入されるのではなく、医師等の指導のもと使用されることが必要(10)
【承認すべきでないとの意見の主な理由】
主な理由(件数)
女性にだけ性の責任を負わせ、女性の健康を害する恐れがある (89)
着床直後の受精卵を流す極早期の妊娠中絶作用がある(74)
環境ホルモンであり、次世代に影響が及ぶ(72)
子供たちの安易な性を助長する(70)
緊急避妊薬は妊娠中絶の減少にはつながらない(63)
生命軽視に拍車がかかる(17)
道徳上認められない(13)
エイズや性感染症の蔓延を助長する(5)
妊娠を望まないのなら、正しい避妊をすべき(2)
※1つの意見に対し、複数の理由がある場合は、それぞれの理由について計上
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これからも多くの人の生活に影響するような案件のパブコメの結果は、とりっぱなしではなく、ぜひ公開してください~。期待しています。
地域や学校での性教育などにも活用できる資料です。
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「パブリックコメントの集計。世田谷区で起こったこと。」
小児科の先生のブログに公開先のリンクがあります(資料4)。都内でおきた事例として興味深い意見が紹介されています。
担当部署だけでなく、審議会内の各ワクチンの検討メンバーの方々も、意見を読んだのではないかと思います。
そして、、
こちらのブログでも紹介し、ER関係の先生方にもご協力いただいた緊急避妊についてのパブリックコメントも詳細が2月23日付けで公開されました。
反対意見に対してちゃんと解説がつけられており、それが公開されているというあたり画期的です。
1次データとしての意見は「お寄せいただいたご意見」(PDFで43ページ)表になっています。
予防接種制度よりも意見の件数が多かったですね。
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1.実施期間 平成22年11月10日~平成22年12月9日
2.意見提出数 578件
内訳 医療関係者:160件(27.7%) その他(会社員、学生、教員等):175件(30.3%) 無記入:243件(42.0%)
3.意見の概要
①承認すべきとの意見 :463件(80.1%)
②承認すべきでないとの意見:114件(19.7%)
③その他 :1件(子宮筋腫の治療薬として必要)
【承認すべきとの意見の主な理由】
主な理由 (件数)
性的被害を受けた女性を助けるために必要(230)
避妊に失敗した場合など、望まない妊娠を回避するために必要(109)
副作用が少ないとされる薬剤である。緊急避妊として承認された薬剤が必要(89)
人工妊娠中絶を回避するために必要(70)
すでに世界各国で用いられており、日本においても必要(63)
妊娠、出産は女性の権利・選択肢である(31)
児童虐待等を防ぐために望まない妊娠の回避は必要(29)
避妊等に関する教育、本剤の情報提供などが必要(23)
薬局等での販売が必要(14)
個人輸入されるのではなく、医師等の指導のもと使用されることが必要(10)
【承認すべきでないとの意見の主な理由】
主な理由(件数)
女性にだけ性の責任を負わせ、女性の健康を害する恐れがある (89)
着床直後の受精卵を流す極早期の妊娠中絶作用がある(74)
環境ホルモンであり、次世代に影響が及ぶ(72)
子供たちの安易な性を助長する(70)
緊急避妊薬は妊娠中絶の減少にはつながらない(63)
生命軽視に拍車がかかる(17)
道徳上認められない(13)
エイズや性感染症の蔓延を助長する(5)
妊娠を望まないのなら、正しい避妊をすべき(2)
※1つの意見に対し、複数の理由がある場合は、それぞれの理由について計上
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これからも多くの人の生活に影響するような案件のパブコメの結果は、とりっぱなしではなく、ぜひ公開してください~。期待しています。
地域や学校での性教育などにも活用できる資料です。