感染症診療の原則

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心のドレナージ

2009-12-19 | (ちょっと休憩)ほんとに休憩
先日、指導医クラスの食事会で出たのが「心のドレナージ」という話。指導をする側のやりきれなさが膨らみすぎないよう、共有できる場も大切・・ということがわかりました。 

そこでの問題はテクニカルなことではありません。

皮肉というか、逆説的というか。研修プログラム整えば整うほど、それに素直にのっかる、「次は何?」と“待ち”の態度を誘導してしまうということです。

頭のいいひとたちですから、課題をだされればこなしてしまえるのでしょうけれど、もっとガツガツと自ら学ぶ姿勢があってもいいのでは?と教える側は感じています。

「でも、自分たちも上の先生たちにはそう思われていたのかも、と思わないでもない」という意見もありました。

いつの時代も「自分たちの頃は・・・それにひきかえ今の若い・・・は・・・」という言葉が繰り返されます。

昔はプログラムではなかったので、自分でやらねば、ワザを盗まねば、、と前のめりに吸収していた(するしかなかった)わけです。

今でも、研修医が希望をすれば、「よし、じゃあ一緒にやってみよう」と熱く指導をしてくれる先生は多いのですが。

有名な研修病院には外部講師も多々組み込まれていますが、そのような環境が「ふつう」にあるひとと、そんなものはなくて、チャンスあればがんがん出かけて勉強しようというモードとの違いも同じ地域でみられます。。

働き方も「お金を余分にもらうより、休みが優先。家族や趣味の時間に使いたい。共働きでそこそこ収入があればいい」という若いドクターも増えているそうです。

指導医ごはん会があったらまた聞いてみたいところです。

(Kナース撮影 ミキモトのツリー)
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