感染症診療の原則

研修医&指導医、感染症loveコメディカルのための感染症情報交差点
(リンクはご自由にどうぞ)

病院消防署論と優れた墨田区コロナ対策

2021-09-10 | Aoki Office

江川紹子氏の紹介で墨田区保健所長、西塚至先生の活躍が紹介されている。


素晴らしい内容がてんこ盛りの内容だったが、心に残ったのは西塚保健所長の言葉
「昔は、検便も結核の検査も、水道の検査も、すべて保健所でやっていた。それが次々に民間委託となり、保健所から検査機能が失われ、保健所そのものも減らされてきた。・・中略・・本当に、人は大事です。金にならないことをやって、危機に備える。これこそ公衆衛生です

同様の事を言って居られたのが家庭医療・在宅医療のパイオニア、佐藤智先生だった。(彼は編集長の官費による米国留学のために当時の医政局長とコンタクトしてくれたり、彼の息子、佐藤光先生は編集長を沖縄県立中部病院に結びつけてくれた。)
佐藤智先生は常々、医療・病院は公共のインフラだから安定供給のためにも営利に左右されない消防署のようでなければならない・・と説いておられた。

サブスペ中のサブスペ臨床感染症を専門とする編集長が、佐藤智先生や藤沼先生といった総診中の総診である家庭医と深い関係を持っていることに改めて感慨を覚えている。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Candida auris と long-ter... | トップ | 犬によるコロナ診断 正確さ... »
最新の画像もっと見る

Aoki Office」カテゴリの最新記事