性教育はバッシングといわれるほどの状況が日本中であるわけではないですが、やりにくい、モチベーションが低い、という傾向は確かにあります。何をどう教えるかという課題もありますが、教えても教えなくても別の情報はどんどん広がっていきます。
京都大学の木原雅子先生の10年前の調査結果ですが、「セックスについて小学生が知る割合」は50-70%だそうです。携帯やネットの普及で、今はもっと高くなっているのでは?と想像します。
親や学校が教える前にセックスネタははいっている、わけです。
昭和の小学生だった編集部が知ったのは小学校5年、砂場で同級生が「大人ってこんなことするんだよ」と教えてくれました。青木編集長は中学生、やはり友達経由だそうです。
先日、保護者対象の性教育の講義で使った画像です。現状を知りたい!というリクエストが多いのですが、小学生や中学生の女子が何で恋愛や性を勉強しているか。ネタのひとつに漫画があります。
この内容がすごい(いや、ほんとすごい)。
読んだ研修医は「男向けのマンガより過激」といい、保護者は唖然とします「なんでこんなマンガが売られているンですかっ!!」と怒る人多数。
「りぼん」や「なかよし」「マーガレット」で育ったお母さんはひっくりかえりそうになります。
「ジャンプ」で育った編集部も「いやー、ヤングジャンプより過激」と思いますもの。
でもこれ、コンビニや本屋でふつうに買えます。
出会ってデートして必ずセックスする似たような読みきりモノが並んでいます。乙女の妄想と、男の視線前提のトホホな行動パターンが洗脳されるとおもうと怖いです。
「感じすぎちゃう恋」 「快楽の雫に素肌濡らして」ですよ。
裏の広告:小学生や中学生にこの広告は・・(1週間で10kgやせたり、すべての女性が巨乳になる保障なんて・・・)
しかもコンドームもクラミジアも話として皆無に近い。
こういった媒体はなくならないと思うので、内容に「クラミジア検査うけなくちゃ」とか「カレシができる前にHPVワクチンうけとこ!」「コンドーム使えないおとこは論外」なんてシーンをいれこんでいただきたいものです。
カウンターとなるような純潔マンガはみかけません(あるのか?売れるのか?)。
この手の情報に大量曝露した結果、当人たちは「知っているもん」とおもっています。
教育ではそのうち何が「ガセネタ」なのかを理解してもうらうために、時間の半分以上をつかうことになります(はー)。
・・ということで、認めるとか認めないという議論とずれた現実があります。
小学校中学校ではそれでも、「興味ない」「他に楽しいことがある」「まだ早い」と思う人も多数いますが、高校生になるとその枠は緩みます。
性交開始年齢の行動調査でも、たいてい15歳と16歳の間で大きくはねあがる結果が出ます。
よく紹介される東京都幼小中高心性教育研究会(都性研)が、1981年から3年ごとに都内で実施している調査です。(細かいデータ解釈は原本にあたってみてください)大づかみには、中学と高校でだいぶちがう、ということです。
文部科学省の中央教育審議会の専門部会は2005年当時、「高校生以下の子どもの性行為を容認するべきではない」とする立場で指導することで一致(ちなみに中教審が子どもの性行為を許容しない方針を打ち出すのは初)
「親や恋人との人間関係の理解やコミュニケーションの能力を重視することや、安易に具体的な避妊方法の指導をするべきではないことでも一致」
という話でした。
当時、文部科学省の学校健康教育課のスタンスは「性行為を一切禁止するものではないが、性教育をする前提として、性行為を容認しない」といっていました。
・・・疑問なのは、義務教育や高校で教えないとなると、いつ教えてもらえるんですか?ですね。英会話みたいに、思い立ったときにお金を握り締めて駅前にいっても誰も教えてはくれないんですよ。
2010年1月29日 文部科学省に掲載された学習指導要領の解説
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2010/01/29/1282000_7.pdf
読むと、(どの立場の人にとっても)高校での教育を期待してもしょうがないことだけがわかります。
京都大学の木原雅子先生の10年前の調査結果ですが、「セックスについて小学生が知る割合」は50-70%だそうです。携帯やネットの普及で、今はもっと高くなっているのでは?と想像します。
親や学校が教える前にセックスネタははいっている、わけです。
昭和の小学生だった編集部が知ったのは小学校5年、砂場で同級生が「大人ってこんなことするんだよ」と教えてくれました。青木編集長は中学生、やはり友達経由だそうです。
先日、保護者対象の性教育の講義で使った画像です。現状を知りたい!というリクエストが多いのですが、小学生や中学生の女子が何で恋愛や性を勉強しているか。ネタのひとつに漫画があります。
この内容がすごい(いや、ほんとすごい)。
読んだ研修医は「男向けのマンガより過激」といい、保護者は唖然とします「なんでこんなマンガが売られているンですかっ!!」と怒る人多数。
「りぼん」や「なかよし」「マーガレット」で育ったお母さんはひっくりかえりそうになります。
「ジャンプ」で育った編集部も「いやー、ヤングジャンプより過激」と思いますもの。
でもこれ、コンビニや本屋でふつうに買えます。
出会ってデートして必ずセックスする似たような読みきりモノが並んでいます。乙女の妄想と、男の視線前提のトホホな行動パターンが洗脳されるとおもうと怖いです。
「感じすぎちゃう恋」 「快楽の雫に素肌濡らして」ですよ。
裏の広告:小学生や中学生にこの広告は・・(1週間で10kgやせたり、すべての女性が巨乳になる保障なんて・・・)
しかもコンドームもクラミジアも話として皆無に近い。
こういった媒体はなくならないと思うので、内容に「クラミジア検査うけなくちゃ」とか「カレシができる前にHPVワクチンうけとこ!」「コンドーム使えないおとこは論外」なんてシーンをいれこんでいただきたいものです。
カウンターとなるような純潔マンガはみかけません(あるのか?売れるのか?)。
この手の情報に大量曝露した結果、当人たちは「知っているもん」とおもっています。
教育ではそのうち何が「ガセネタ」なのかを理解してもうらうために、時間の半分以上をつかうことになります(はー)。
・・ということで、認めるとか認めないという議論とずれた現実があります。
小学校中学校ではそれでも、「興味ない」「他に楽しいことがある」「まだ早い」と思う人も多数いますが、高校生になるとその枠は緩みます。
性交開始年齢の行動調査でも、たいてい15歳と16歳の間で大きくはねあがる結果が出ます。
よく紹介される東京都幼小中高心性教育研究会(都性研)が、1981年から3年ごとに都内で実施している調査です。(細かいデータ解釈は原本にあたってみてください)大づかみには、中学と高校でだいぶちがう、ということです。
文部科学省の中央教育審議会の専門部会は2005年当時、「高校生以下の子どもの性行為を容認するべきではない」とする立場で指導することで一致(ちなみに中教審が子どもの性行為を許容しない方針を打ち出すのは初)
「親や恋人との人間関係の理解やコミュニケーションの能力を重視することや、安易に具体的な避妊方法の指導をするべきではないことでも一致」
という話でした。
当時、文部科学省の学校健康教育課のスタンスは「性行為を一切禁止するものではないが、性教育をする前提として、性行為を容認しない」といっていました。
・・・疑問なのは、義務教育や高校で教えないとなると、いつ教えてもらえるんですか?ですね。英会話みたいに、思い立ったときにお金を握り締めて駅前にいっても誰も教えてはくれないんですよ。
2010年1月29日 文部科学省に掲載された学習指導要領の解説
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2010/01/29/1282000_7.pdf
読むと、(どの立場の人にとっても)高校での教育を期待してもしょうがないことだけがわかります。