感染症診療の原則

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偽膜性腸炎 余話

2013-09-22 | 青木語録

いやー臨床やっていると本当に色々な話しを聞いたり経験をするものです。

今回はCDI(clostridium difficile infection)関連・・

#1:便の移植:
これ、経口するの? 人の便を口から入れるわけ? 臭くないのかな・・。
今まで編集長はNG tubeでも使うのだろう。ゲップさえしなければ臭くない・・と思ってました。ところが・・
良いアイデアがありました! 便をカプセルに入れて、そのカプセルを又カプセルに入れて経口するのです。
これなら中身を知らない、考えないならば大丈夫かな・・


#2:凍結便:
健康な方の便で、しかもHIVやHBVその他の微生物が居ないと判明したもの。これは簡単には入手できない。
そこでとられた対策は便の凍結です。


#3:C.difficileには考える頭脳があるのか?
・再発性CDIではVCMのTaperingして間欠投与をおこなうが。これはCDIの芽胞は「VCMが消えたと判断」してGerminateするのか?芽胞は阿呆でなくて賢い? <<回答:賢くない。芽胞は考えてない。VCMをオフにすると腸管のFloraが回復するのです。


#4:VCM耐性C.difficileは出ないのか?
・今のところは大丈夫みたい・・

(写真:東欧で供されたビフテキ:編集長は大きさからいって牛でなくて象の尻ではないか・・)
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