試験の前に過去問をやってあたりをつける、模擬試験を受けてミスしそうな所を確認する、、、、というようなことは中学校時代からやっていることですね。
ふだんの感染症ニュースに敏感になり対応シミュレーションするのもいいですね。「まあこれくらいいいんじゃないの?」気分が蔓延すると出遅れてます。大きな事例対応のための模擬試験と思って大切にしましょう。
過去問ですが・・・2003年のSARSのときの記憶はまだありますか?
当時の詳細は英語のサイトにたくさんありますので確認したい人はgoogleでTimelineというような言葉で検索してみてください。
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■2002年11月16日~2003年2月9日のあいだに病原体不明の急性呼吸器症候群305例
(うち5例死亡)が広東省の6都市で報告される
(そもそも人口が多いしもともとこの季節に呼吸器感染は多いし、調査の精度もよくわからず)
■2003年2月11日:中国政府はWHOに対して感染症のアウトブレイクがおきていること報告
(報告が遅い!とこのときの中国はたいへん批判されていました)
■2003年2月18日(WHO報告から7日):中国政府はアウトブレイクはクラミジア肺炎の可能性が高いと報告
(・・と日本の新聞記事も紹介をしていました→最初はわらからないことだらけであとから修正されることもよくあるもんです)
■2003年3月10日:WHOはSARSと命名
■2003年3月12日:WHOはグローバルアラートを出し、世界的な調査を開始
■2003年3月15日:米国CDCは国内SARS調査を開始し、渡航延期勧告を発令(急を要さない香港、広東省、ハノイへの旅行を延期しよう)
■2003年3月24日:米国CDCの研究者が新しいコロナウイルスがSARS患者から検出されたと発表
■2003年3月26日:この時点で8ヶ国で症例報告があり、カナダ、シンガポール、台湾、ベトナム、香港は地域流行が確認された。
■2003年4月16日:WHOはいままでヒトでの症例がない新しいコロナウイルスがSARSの原因と発表
(ほかのコロナウイルスは事例あり)
そして4ヶ月後の2003年8月7日の時点でのCFR(致死率 Case fatality Rate)は国によってだいぶちがいました。
今回もメキシコはたくさん死んでいてアメリカ人は死なないのはナゼ?といわれていますが、初期にはわからないことだらけなのでしかたないですね。
この時点で全体のCFRは10.9%でした。10人に一人死亡。
さらにこれを国別でみると・・・
台湾:180/665(27.1%)
香港・中国:300/1755(17.1%)
カナダ:41/251(16.3%)
シンガポール:33/238(13.9%)
ベトナム:5/63(7.9%)
中国:349/5327(6.6%)
米国:0/33(0%)
このときも米国では0%でしたね。
通常のインフルエンザと比較してみましょう。米国では通常のインフルエンザで年間36000人が死亡しています。
通常流行するのは子どもで、しかし死亡は65歳以上の高齢者、(どの世代でも)もともと慢性疾患があるような人たちで多くなっています。
感染してから発症までの期間は1~4日。発症した場合、他の人に感染させうるのは大人は発症前日~発症から5日間、こどもは10日間以上といわれています。
数の規模やインパクトは後にならないと実はよくわからないので、現時点ではpersonal informationで半径2メートルくらいの数字をあれこれいっても混乱のもと(どこぞに集約するシステムが大切)。
参考:WHO SARS研究ネットワークの記録(国立感染症研究所ホームページ)
http://idsc.nih.go.jp/iasr/24/284/dj2841.html
アウトブレイクって最後どうやって「終わる」の?
台湾の指定解除がなされ終息宣言(厚生労働省)
(→そのあとウイルスを保管していた実験室感染もおきていましたが)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou05/03.html
ふだんの感染症ニュースに敏感になり対応シミュレーションするのもいいですね。「まあこれくらいいいんじゃないの?」気分が蔓延すると出遅れてます。大きな事例対応のための模擬試験と思って大切にしましょう。
過去問ですが・・・2003年のSARSのときの記憶はまだありますか?
当時の詳細は英語のサイトにたくさんありますので確認したい人はgoogleでTimelineというような言葉で検索してみてください。
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■2002年11月16日~2003年2月9日のあいだに病原体不明の急性呼吸器症候群305例
(うち5例死亡)が広東省の6都市で報告される
(そもそも人口が多いしもともとこの季節に呼吸器感染は多いし、調査の精度もよくわからず)
■2003年2月11日:中国政府はWHOに対して感染症のアウトブレイクがおきていること報告
(報告が遅い!とこのときの中国はたいへん批判されていました)
■2003年2月18日(WHO報告から7日):中国政府はアウトブレイクはクラミジア肺炎の可能性が高いと報告
(・・と日本の新聞記事も紹介をしていました→最初はわらからないことだらけであとから修正されることもよくあるもんです)
■2003年3月10日:WHOはSARSと命名
■2003年3月12日:WHOはグローバルアラートを出し、世界的な調査を開始
■2003年3月15日:米国CDCは国内SARS調査を開始し、渡航延期勧告を発令(急を要さない香港、広東省、ハノイへの旅行を延期しよう)
■2003年3月24日:米国CDCの研究者が新しいコロナウイルスがSARS患者から検出されたと発表
■2003年3月26日:この時点で8ヶ国で症例報告があり、カナダ、シンガポール、台湾、ベトナム、香港は地域流行が確認された。
■2003年4月16日:WHOはいままでヒトでの症例がない新しいコロナウイルスがSARSの原因と発表
(ほかのコロナウイルスは事例あり)
そして4ヶ月後の2003年8月7日の時点でのCFR(致死率 Case fatality Rate)は国によってだいぶちがいました。
今回もメキシコはたくさん死んでいてアメリカ人は死なないのはナゼ?といわれていますが、初期にはわからないことだらけなのでしかたないですね。
この時点で全体のCFRは10.9%でした。10人に一人死亡。
さらにこれを国別でみると・・・
台湾:180/665(27.1%)
香港・中国:300/1755(17.1%)
カナダ:41/251(16.3%)
シンガポール:33/238(13.9%)
ベトナム:5/63(7.9%)
中国:349/5327(6.6%)
米国:0/33(0%)
このときも米国では0%でしたね。
通常のインフルエンザと比較してみましょう。米国では通常のインフルエンザで年間36000人が死亡しています。
通常流行するのは子どもで、しかし死亡は65歳以上の高齢者、(どの世代でも)もともと慢性疾患があるような人たちで多くなっています。
感染してから発症までの期間は1~4日。発症した場合、他の人に感染させうるのは大人は発症前日~発症から5日間、こどもは10日間以上といわれています。
数の規模やインパクトは後にならないと実はよくわからないので、現時点ではpersonal informationで半径2メートルくらいの数字をあれこれいっても混乱のもと(どこぞに集約するシステムが大切)。
参考:WHO SARS研究ネットワークの記録(国立感染症研究所ホームページ)
http://idsc.nih.go.jp/iasr/24/284/dj2841.html
アウトブレイクって最後どうやって「終わる」の?
台湾の指定解除がなされ終息宣言(厚生労働省)
(→そのあとウイルスを保管していた実験室感染もおきていましたが)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou05/03.html