Dr. WAKASAGI at HEI-RIVER(閉伊川ワカサギ博士)

森川海をつなぐ学び合いの活動を紹介します

詐欺メール(メッセンジャー)の報告です。

2021-04-14 | 話題

詐欺メール(メッセンジャー)の報告です。海外在住のご病気の高齢者を名乗り,海外の配送会社にアクセスさせようとします。遠くに両親を持つ50ぐらいの年齢層がターゲットなのでしょうか。荷物受取手数料を請求しようとする詐欺です。日本語が得意ではありませんので,多くの方は大丈夫だと思います。

最後までリーチすると次のメッセンジャーが到達します。

宅配便にメールを書いてほしいです。
あなたが私の委託箱の受益者であることを彼らに伝えてください。
以下は配送サービスの連絡先名です。
スピネルクーリエ&ロジスティクス
メールアドレス:spine.logistice@post.com
メールアドレス:info@track.spinelcourier.com
ウェブサイト:https://track.spinelcourier.com/index.html
電話番号:+61480048473
彼らがあなたへの箱の配達を進めることができるように、今すぐ彼らに連絡してください。

https://oshiete.goo.ne.jp/qa/12038765.html


チョウザメの解剖

2010-05-21 | 話題
県内で飼育されていた チョウザメを頂き,解剖した。驚いたことに脊椎骨がやわらかい。鎧のような外部形態からは想像できない。通常の硬骨魚類は、三枚におろして調理するが、チョウザメを三枚におろそうとすると、骨が柔らかくて背骨を中途で切断してしまう。それほど骨がやわらかいのだ。しかし、体表面はとても硬い。特に頭部は包丁の刃がではまったく歯が立たなかった。
硬骨魚類ではあるが、古代魚に近い。脊椎骨を硬くする方向よりも表皮を硬くする方向に進化したのだろうか。
チョウザメの鱗は背部腹部と両側部にしかついていない。しかし,硬い。最も大きな鱗は背部のもので蝶の形をしている。ここからチョウザメという名称になったという。

東京で大人気!! 宮古産ニシン

2010-03-24 | 話題
「ニシンの塩焼きをお願いします!!」とほどなく登場したのは、つややかな新鮮そのもののニシン。体長は30センチ弱。場所は五反田駅付近の飲食店。

 ニシンというと、輸入物をよく見かける。アラスカ,ロシア,ノルウェーが有名である。

 しかし,このニシンは普段見慣れているニシンとは見た目が違う。輸入もののニシンは、体高が高く、顔も大きい。そして、目が赤い。目が赤いのは鮮度が良くない証である。

 この度,お見かけしたニシンは,スマートで表面がツルツルしており何処と無く、違うのである。目は赤くないのは、鮮度が良いことを物語っている。

 (ワカサギ博士)「源さん、このニシンはどこの?」(源さん)「えーと、岩手の宮古」(源さん)「この魚のすごいのは、しめていることだよ」 と、右側の体側を見れば,尾に血抜きのあとがあった。鮮度を保つために工夫をこらしてているのだ。

 ニシンを美味しくいただきながら,ニシンの資源回復に取り組む漁師さんの話をした。以前,春になると宮古湾にはニシンが産卵のために藻場に集まった。しかし、環境の変化などによりニシンの資源は激減。

 地元の漁師さんは、一念発起。ニシンを復活させ,地元の特産にしようと地元の栽培漁業センター、東京大学とともに研究に取り組んだ。

 そして、偶然にもニシンの仔魚が浅瀬に設置してある定置網で集まることを発見した。ニシンだけでなく50種類もの海産魚の仔稚魚を確認したこと、そのことで宮古湾の藻場を守る活動が始まった。今や、ニシンの資源も少しづつ回復し、毎年ニシンの料理教室が開催される程になっている。

 同席していたさかなクンも、ニシンのウマさに感動し私の話に真剣に耳を傾けてくれた。

 早速生産者の山根さんに電話で報告した。(山根さん)「このニシンは私一人の力ではない。みんなで関わって資源を回復したんだ。」ときっぱり。「他の場所では刺し網漁が中心で、死んでから12時間以上たってから漁獲する。しかし、宮古のニシンは定置網で漁獲しているので出荷直前まで生きているのです。」鮮度が良い理由がこれでわかった。

 おそらく、このような生産者の地道な取組はニシンだけではない。一匹の魚に隠されたドラマをもっとアピールし、水圏環境リテラシーとして共有したいものである。


 

ナミビア大学水産学科長が訪問されました

2010-03-15 | 話題
 ナミビア大学の水産学科学科長が訪問された。
 
 ナミビアと言えば,ナミビア砂漠を思い出す方は多いかもしれない。
砂漠の国であるが,西側を海に面した国でもある。この国は,以前ドイツの植民地であった。20年程前に独立をした新しい国でもある。今もドイツの支援を受けているという。

 現ナミビア大統領は,元ナミビア大学総長であり,新しい国家戦略として,これからのナミビアは水産に力を入れる。と宣言し,水産学科を作ったという。

 この国は,肉食が中心の国であり,魚介類はほとんど食べない。国民の大半は内陸の方で生活をしている。特に大きな川や湖はない。魚食文化というものはない。もちろん,マイナー・サブシステンシーとしての水産も存在していない。

 近い将来,世界人口が100億人に膨れ上がると言われており,世界的に水産に眼が向いてきている現れの一つなのだろうか。

 ナミビアではこれから,新しく魚食の習慣を作っていくのだという。
「経済発展を遂げつつ,伝統文化をたくさん持つ日本文化を羨ましく思っている。」と話していた。

 国内にいるとわからないが,海外から見ると日本は敗戦後,急激な経済発展を遂げつつも歴史と伝統文化を保ち続けているのは,他の国からみると羨ましい存在なのだ。

 私たちはもっとそのことをよく理解しなくてはいけない。

シモツカレは冷やしていただく

2010-02-19 | 話題
 シモツカレという郷土料理を栃木県のご存じであろうか。サケの頭と野菜を入れて食べる郷土料理である。丁度この2月の初午の日に赤飯とともに供える行事食であるという。

 しかし,このシモツカレは栃木だけでなく,茨城,埼玉などの北関東で食される物であるという。茨城の方に尋ねると,鬼怒川に遡上するサケを捕獲して作るという。

 鬼怒川は栃木県から流れ込むが,利根川の支流である。利根川を遡上して長い距離を上っていくる。本来,鬼怒川は太平洋に直接注ぐ川であったが,徳川家康の号令によって今の利根川の流れになったという。

 「やっぱり,スキーにはシモツカレ。」といい,冷えた状態のシモツカレを頂くのが最高のごちそうであるという。


鉄は地球を救うか?

2009-09-29 | 話題
海の森シンポジウムが東京海洋大学楽水会館で開催された。
 このシンポジウムでは,今まで不可能であったという場所での昆布養殖の実際が紹介された。昆布養殖は,海の栄養を回収するだけでなく,二酸化炭素の吸収にも効果がある。東京湾で実施すれば,環境の浄化というメリットだけでなく,質重量で半年間で1万トンが見込まれる。これを20カ所で実施できれば20万トンが生産される。実際に,東京だけでなく,能登半島,長崎県五島列島,鹿児島県錦江湾などで実証済みだ。今後,市民運動としての昆布養殖も期待される。
 この取り組みで注目されるのは「鉄」だ。
 以前,山の腐葉土が海を豊かにする,その要因はフルボ酸鉄であると紹介した。しかし,まだ実証されていないことであるされてきた。
 しかし,最近になって,海洋中に溶け込んだ鉄量を測定する装置が開発された。これまでの精度はPPMまでで,100万分の1までしか計測できなかった。新しい装置では,PPBつまり1億分の1まで計測が可能となった。その結果,微量の鉄量を計測できるようになり,海藻の繁茂している場所とそうでない場所では明らかに計測値に違いがある事がわかったのだ。
 今後この鉄の分析を通して,今まで解明されなかった海の謎が明らかになっていくであろう。

クジラは食べるべきか

2009-08-07 | 話題
 千葉県南房総市和田町は,日本で捕鯨が認められている4地域,太地(和歌山県)、網走(北海道)、鮎川(宮城県)、和田(千葉県)のうちの一つだ。館山市坂田ステーションから車で30分,海洋政策文化学科フレッシュマンセミナー一行は,クジラのの前でバスを降りた。残念ながら,この日は,このところの悪天候で,出漁することができずクジラにはお目にかかれなかった(フレッシュマンセミナーの最終日にツチクジラを見る事ができた)。
 
 漁師が紀州を離れて房州に移住したころ,江戸幕府が成立,都市が出現が出現し大量に魚介類が必要となった。房州の漁業は,江戸前の魚食文化に貢献した。勝浦で捕鯨がはじまったのもこの時代である。
 
 世界で最初のクジラ漁は,バスク地方でありセミクジラを捕っていた。時速3kmであり,簡単にしとめることができる。油を取るにために捕獲された。1860年に石油が発見された以降は,その重要性が下がっていく。
 
 和田町には捕鯨の文化が根付いている。クジラを食べることは畜産作物以上のものがある。そうしたことを見直そう。食べることが,生活の主役であるべきである。食の安全は細菌がいないことはもちろん大切であるが,それは同等ではない。身近な家で魚を干す風景を復活したいものだ。学生たちに伝えたいことは,地域の食物をいかに大切にするか,ということを重要視して欲しい。精神衛生上いいことである。

 クジラを食べることはその一環である。食べることは,いいことなのである。天然のものを捕ること,そして継続していくことが,原始的であるが高度なことである。捕鯨も全く同じだ。津津浦々それぞれの食文化を大事にして残していくことである。(外房捕鯨社長庄司氏の講演より)

南加岩手県人会にいわて文化大使として出席

2009-02-25 | 話題
 南カルフォルニアで活躍する岩手県人の皆さんと情報交換をした。
 参加者は、30人。盛岡市、宮古市、遠野市,一関市,川井村、大槌町、浄法寺町、一戸町、藤沢町、大船渡市、花巻市などの出身者やゆかりの方々である。職業は、プロの作曲家、ギタリスト、デザイナー、会社経営者などで,滞在年数は、2年から40年以上と多彩である。写真は,世界で活躍するジャズサックス演奏家,作曲家HITOMIさんである。

 スピーチする機会を与えられ,カルフォルニアと東北地方が交流を深めることで岩手の可能性を高めることが出来る,岩手とカルフォルニアの架け橋となるようご活躍いただきたいと話をした。

HITOMI,TOM&WAYAMAの演奏に続き,亀掛川師範より高校時代に習った,桂林荘雑詠諸生に示す(廣瀬淡窓)を吟詠した。

道うことを休めよ 他郷苦心多しと 
同袍友有り    自ら相親しむ 
柴扉暁に出ずれば 霜雪の如し 
君は川流を汲め  我は薪を拾わん

 川井村ゆかりの方はロスアンゼルス40年。御尊父は最期に「ふるさとの山と閉伊の川」と詠んだという。ふるさとをもう一度見てみたいという願いはかなわなかった。父が愛した山と川をもう一度この目で確かめたいという。

 ご子息はバークレー校のPHDを取得し,現在オバマ政権のエネルギー長官スティーブン・チュー(National Berkeley Lab元所長)の下で再生可能エネルギーについて昨年まで研究。現在,研究員として日本に3月まで滞在中。バークレー校には20数名のノーベル賞受賞者がいるが,同級生の父親もノーベル賞受賞者であるという。将来閉伊川ゆかりのノーベル賞受賞者となるか,期待したいところである。


魚もしゃべる?

2008-12-11 | 話題
fishbase というウエブサイトがある。こちらに,fish sound という項目があり,様々な魚の発する音が登録されている。残念ながらワカサギはないが,様々な魚が発する音を聞くことができる。
http://www.fishbase.org/physiology/FishSoundsSummary.cfm?autoctr=140
魚たちもコニュニケーションを取っているのだろうか?