Dr. WAKASAGI at HEI-RIVER(閉伊川ワカサギ博士)

森川海をつなぐ学び合いの活動を紹介します

全国ゴミサミットが開催されます:11月2日,3日衆議院第2議員会館

2010-10-10 | 水圏環境教育センター
このブログで以前紹介したが「太平洋ガーベッジパッチ」,つまり「太平洋ゴミベルト」というとピンとくるのであろうか,海ゴミが海流の影響で一箇所に集中している海域があるという。推定では350万トンとされている。そのほとんどが,厄介なプラスチックである。

その海ゴミ問題に関するサミットが東京で開催されるとのしらせを受けた。

私自身,映像を見るまではそれほどまで深刻に考えていなかった。それというのも,閉伊川周辺ではあまりゴミの堆積が問題とならないからである。ワカサギ仔魚調査でも,植物系のゴミがほとんどであり,細かいプラスチックは川では観察されていなかった。

太平洋ゴミベルトでは,プラスチックが細かく粉砕され,プランクトンの餌となったり,魚類の餌となっているという。また,プラスチックを整形するときに使う魚卵状の球形のプラスチック(レジンペレットという)が大量に海洋に流出し,それはDDEやDDD(DDTが変化した物質,DDTは自然界に存在しない物)を多量に吸着しているという。それらをもし,生物が捕食すると汚染された物質を効率よく体内に吸収することになる。

本日,山口川の調査をしたが,コンビニ袋に包まれたゴミがポイ捨てされている。同行した山口ショッピングセンターの社長さんは「いつも捨てられるんですよ。ここはゴミ捨て場だと勘違いされている。がっかりです」ゴミの捨てられている状況を知り,啓発活動の重要性を改めて痛感した。