Dr. WAKASAGI at HEI-RIVER(閉伊川ワカサギ博士)

森川海をつなぐ学び合いの活動を紹介します

全米科学教育基準フレームワーク

2010-07-23 | NMEA全米海洋教育者学会年会
ナショナルサイエンスアカデミーは全米科学教育基準フレームワークを公開した。190ページにわたるものである。
http://www7.nationalacademies.org/bose/Standards_Framework_Preliminary_Public_Draft.pdf
オーシャンリテラシー委員会ではクレッグストラングローレンス科学館副館長が今後の活動方針について説明した。GEMSという数学科学教育のテキストの著者の一人だ。リンゴと海など海洋科学の教材を担当している。
「地球宇宙,生命科学,物理化学,機械技術の4つがあるが,地球宇宙には25%の海洋に関する内容が盛り込まれた。これは良いニュースである。しかし,その他の3つの分野には海洋が入っていない。私たちは,他の3分野にも海洋が関わっていない部分を何とか関連があるようにできないものであろうか?なぜかといえば,海洋がすべての学問に関わっているからである。」
来週までに,フレームワークを読み,アンケートに回答をしようと呼びかけた。
「このフレームワークに海洋が盛り込まれたのは,10年の長い時間をかけて創り上げたオーシャンリテラシーの作成とそのカリキュラムの作成が大きな基礎になっている」「一番大切なことは,ネットワークが強固であるかどうかである。海洋教育者学会は全米に多くの海洋教育者研究者がいる。合わせて100人以上の研究者教育者が携わっている。その人々の大きなネートワークがこのフレームワークの改善に取り組むことが大きな力になるのである。」
 実際にオーシャンリテラシーを多くの人々と作成し運用しているのは,他の分野にない。クライメートリテラシーなどは15名程度で作成したという。強固なネットワークによって海洋教育が進められているところに大きな特徴があるようだ。