Dr. WAKASAGI at HEI-RIVER(閉伊川ワカサギ博士)

森川海をつなぐ学び合いの活動を紹介します

第1回海洋深層水セミナー特別講演

2005-03-30 | 話題
「森は海の恋人」で有名な方の講演要旨を掲載します。  
 商売は続けてやるのがなかなか難しい。しかし、私は40年、父から数えると60年。えさ代がかからないカキホタテ養殖をやっている。海が賄ってくれる。と思ったが、沖の方ばかりでなくて反対からの視点が必要であるという視点が必要。このギザギザの海洋を見ていると必ず湾の奥から川が流れ込んでいる。リアス式(これはスペイン語で)はスペイン語のリオからきた。リアになった。リオは川という意味である。元々は言葉の意味から、川が削った谷底であるということを理解しなければいけない。縄文時代にあとでゆっくり海がきた。宮古湾、閉伊川、津軽石側が削った谷底である。陸前高田市、広田湾のカキがおいしいのは気仙川、川がな北上川の河口であるわたのはが世界に冠たる生産地である。夏になると、北上川の河口に集まってくる。やませがふくととれなくなる。
 リアス式海岸は海と川が結婚しているようなものである。リアス式の本家はスペインにある。ガリッシア地方はスペインでも有名な場所である。干満の差が激しいので海の水が出入りしている。(バレンシアオレンジ、アンダルシア地方は南の方である)、腐葉土がないと磯ものがとれないというのは山が関係ある。雪が降ればいいというわけでなく、腐葉土がないとだめ。スペインは暑いといわれるが、雨が多いところである。ガリッシア地方は湿ったスペインといわれている。木材の4割はここからとれる。オラホと同じではないか。460年のザビエルはこの木を切って船を造って世界に出た。樹齢100年の気が200本必要である。スペインの海軍はアルマダを持っていた。海は海の人間だけでは全体像が見えて来ない。130隻あった。それには20町歩木をきらなければいけない。。造船業が盛んである。どんな木が生えているか。ロブレという木が主流。ドングリがなっていた。ナラの木である。雨が降ってしみ込んだ水が海岸を削った。科学的根拠があるかと科学者政治家からよくいわれた。漁師のくせに海を見ていればいいのだと、山や川に口出すな。平成2年に先生に巡り会って鉄の話に出会った。水産高校で製造科に入学し、化学の基礎をやった。冷蔵庫の運転の機関誌の免許をとった。ガスを勉強しなければいけない。ボイラー冷凍機の機関長の勉強をした。その時の知識が、今の私の運動につながっている。今は役立たないといっても、後で必ず役に立つ。鉄が深層水と絡めて未来を予想する徹底的な理由がある。山田湾のカキの栄養の源はどうなっているか。鉄の分析をしなければいけない。20億円の水揚げのもとは、半分以上は大川が源になっている。鉄というものの7割がフルボサン鉄であることがわかった。沖の水に大川に含まれているフルボ酸を入れるとプランクトンが発生する。鉄がないとリンや窒素を吸収できない。深層水を利用するには、フルボ酸鉄が絶対必要である。