宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

O-GPS1 アストロトレーサーは唯一無二の飛び道具

2018-06-14 20:59:00 | アストロトレーサー
K-70のキットレンズは、
smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR です。
F値もやや暗いし、7.5倍のズームだから星撮りには不適かと
思っていましたが、予想に反して十分な星像でした。

18mmF4 , ISO3200 , 90sec


53mmF4.5 , ISO3200 , 60sec


135mmF5.6 , ISO6400 , 30sec


同条件でストロトレーサー無し


ワイド端18mmこそ周辺像がボケていますが、その他はご立派な星像
になっています。K-70とのセット価格を考えると超お買い得です。
HD PENTAX-DA 16-85mmF3.5-5.6ED DC WRの方が高性能なことは
間違いありませんが、135mmまで使える便利ズームで、ここまで
撮れるとは思っていませんでした。

O-GPS1 アストロトレーサーが発売されたのは2011年。
当時はK-rとK-5で多くの作例をアップしました。
星景写真もすっかり市民権を得て、今では殆どのデジイチで
そこそこの星景写真が撮れるようになりました。

しかし、

最後の作例を見れば分かる通り、135mmともなると僅か30秒でも
こんなに流れて写ってしまうのです。
これを、カメラだけで点像に写せることの凄さですよ。
分かりますかね?
星撮りをやっている方であれば実感が湧きます。
撮影に入るまでの時間は5分から10分程度です。
流行りのポータブル赤道儀でも、これ程はお気楽ではありません。
デジイチは重たいため、ポータブル赤道に自由雲台1個では
非常にアンバランスとなります。
このアンバランスが極軸設定の足かせであり、撮影中のタワミ
流れの最大原因となります。
赤緯軸を増設したりして、結局は普通の赤道になってしまうのです。

家族旅行で田舎へ出かけ、たまたま美しい星空であった。
そのようなシチュエーションでは、重機材も時間もない。
6年経って、改めてO-GPS1 アストロトレーサーの凄さを実感
しているところです。
嬉しいことにPENTAX機、特にK-70はエントリー機にして下克上
激しく、天体写真適正はK-3Ⅱを越えています。
これは、K-70やKP、K-1Ⅱに搭載されているアクセラレータの
性能が良いことにも起因していることです。
6年前のK-rと同じエントリーレベルにしてこの機能、性能。
あとは腕だべ。




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2 コメント

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Unknown (☆男(hoshiotoko))
2018-06-14 22:26:20
北杜の犬さん

おお~、波照間島ですか! 羨ましいですよ。
私なんか、なんだかんだ言っても関東近県をウロチョロしているだけですから。
ミラーレス機にアストロトレーサーを載せるのが一番ですよね。
星撮影では、直焦点を除いてファインダーを見ることが無くなりました。
K-1ではテザー環境で撮るため、全くファインダーを使いません。

ポタ赤+LX-5は大正解でしょう。
K-70 + O-GPS1アストロトレーサーも有れば完璧ですよ。
モニター画面で見た時、APS-Cクラスの画像はやはり綺麗です。
真面目な話し、私が波照間島へ行くなら絶対に持って行きます。
あー、また余計なことを言ってしまった。
決して回し者ではありませんので念のため。
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Unknown (北杜の犬)
2018-06-14 22:00:39
アストロトレーサー良いですねぇ。今春、初めて訪れる波照間島と台湾の山で南十字星を撮ろうと思い候補に入れましたが、ディバッグ一つで旅する身としてはデジ一眼はさすがにかさばるため、LX-5とナノトラッカーに落ち着きました。

”家族旅行で田舎へ出かけ、たまたま美しい星空であった。そのようなシチュエーションでは、重機材も時間もない。改めてO-GPS1 アストロトレーサーの凄さを実感しているところです。”

まさにお気楽の真骨頂ですね。アストロトレーサーが内蔵されたミラーレスがあればいいのですが、売れませんかね?(笑)
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