私はNAUIのスキューバダイバーだったりします。(遠い過去)
中性浮力。
サイパンのグロット(海底洞くつ)に潜った時、
あー、 宇宙空間ってこんな感じなんだろうなあ~~って思いました。
しかし・・・
愛するGINJI-300FNの接眼部は、クレイフォードのテンションネジを緩めた瞬間、
10000mの日本海溝へドロップオフして行くのです。
冷却CCDと高価なフィルタホイールというウェイトと共に。(合掌-人-)
そもそも、
摩擦でトルクを伝えるクレイフォードにテンションばねが無いことがオカシイ!
下を向ければ2Kgがそのままクレイフォード部に掛かるなんてあり得ない!
いくら締めたって、そりゃ無理があるでしょうよ。
てなこって、バネを付けた次第です。

イヤイヤ、これだけで快適快適(^^♪
ピント位置はドローチューブを約28mm引き出した付近なので、
その辺りでバランスが取れるようにしてあります。
クレイフォードテンションネジを8割程度に締めればスルスル動くように
なりました。その時の保持力も十分です。
但だ~~し!
スンナリ事が運ばないのが笠井の商品。
今回は恐れ入り谷のクレイフォード接眼部の解体新書ですねん。
まず、
クレイフォードテンショナー 一式を外すとこうなっています。

指の先っちょにフライスでちょこっと半月状に削ってあるのが見えますか?
実はコレ、テンショナーの軸に挿入されている樹脂チューブがハマる場所
らしいのですが(設計上はきっとそのつもりでしょう)、全然径が合って
いません。樹脂チューブ径=7.4mmに対して半月状の彫り込みは8.7mm程も
あります。次の写真で銀色のワッシャーが入っていますが、これは
私が入れたものです。M4用ワッシャで、外径=8.5mmのモノです。

ワッシャーの右隣に見える黒いのが樹脂チューブです。
クレイフォードテンショナーのネジを締めると、この樹脂チューブが
半月状の窪みにハマってスライド方向(ドローチューブが出入りする方向)の
ガタを取る仕組みのようです。
ところが、1mm以上の隙間を残してハマっていません。
結果、
クレイフォードテンションネジをいくら強く締め付けても、
ドローチューブを押し引きすると1mm以上動いちゃう訳です!!
え!?
ツマミがピッタリ入ってて動かないんじゃね?
そう思ったアナタ、 甘ーい!
ツマミと樹脂パーツの穴は、なんと1.5mmもの隙間があるんです。

もちろんベアリングなんて入っていませんよ。
この構造は、クレイフォード機構のシャフト全体をテンションネジで押している為、
軸自体がドローチューブと垂直方向に動く必要があるからなのです。
しかし、
ツマミの円周上全てに1.5mmも隙間があるということは、いくらテンションを
かけてもドローチューブを押し引きすると簡単に動いちゃうと言うことなのです。
その防止策として、先述の樹脂チューブが挿入されている訳ですが、
これが機能していない。
結果、
いくら締めてもドローチューブを押し引きすれば1mm以上も動いちゃう道理ですよ。
ちなみに、
1:10減速機構側はしっかりと出来ています。
ドローチューブと垂直方向には動くけれど、平行には動かないように穴がタイコ形に
加工されています。
|
+->だったら!
反対側もタイコ形に何故しない!!!って話ですよ。
どうしよう・・・
おっ、 コヤツ樹脂ではないか。
ならば、工業用ドライヤーで熱変形させてくれようホトトギス。

サイドを加熱してタイコ形に修正しました。
これでドローチューブのスライド方向に動くことは無くなりました。
テンションばねを付け、ドローチューブのスライド方向ガタを取り除くことにより、
見違える様なフォーカサーに生まれ変わりましたよ。
まだまだ剛性面では不満足ですが、総重量2Kg程度のカメラなら
実用範囲に入ったことでしょう。
次回の撮影が楽しみです。(^^♪
これにて一・件・落・着!
中性浮力。
サイパンのグロット(海底洞くつ)に潜った時、
あー、 宇宙空間ってこんな感じなんだろうなあ~~って思いました。
しかし・・・
愛するGINJI-300FNの接眼部は、クレイフォードのテンションネジを緩めた瞬間、
10000mの日本海溝へドロップオフして行くのです。
冷却CCDと高価なフィルタホイールというウェイトと共に。(合掌-人-)
そもそも、
摩擦でトルクを伝えるクレイフォードにテンションばねが無いことがオカシイ!
下を向ければ2Kgがそのままクレイフォード部に掛かるなんてあり得ない!
いくら締めたって、そりゃ無理があるでしょうよ。
てなこって、バネを付けた次第です。

イヤイヤ、これだけで快適快適(^^♪
ピント位置はドローチューブを約28mm引き出した付近なので、
その辺りでバランスが取れるようにしてあります。
クレイフォードテンションネジを8割程度に締めればスルスル動くように
なりました。その時の保持力も十分です。
但だ~~し!
スンナリ事が運ばないのが笠井の商品。
今回は恐れ入り谷のクレイフォード接眼部の解体新書ですねん。
まず、
クレイフォードテンショナー 一式を外すとこうなっています。

指の先っちょにフライスでちょこっと半月状に削ってあるのが見えますか?
実はコレ、テンショナーの軸に挿入されている樹脂チューブがハマる場所
らしいのですが(設計上はきっとそのつもりでしょう)、全然径が合って
いません。樹脂チューブ径=7.4mmに対して半月状の彫り込みは8.7mm程も
あります。次の写真で銀色のワッシャーが入っていますが、これは
私が入れたものです。M4用ワッシャで、外径=8.5mmのモノです。

ワッシャーの右隣に見える黒いのが樹脂チューブです。
クレイフォードテンショナーのネジを締めると、この樹脂チューブが
半月状の窪みにハマってスライド方向(ドローチューブが出入りする方向)の
ガタを取る仕組みのようです。
ところが、1mm以上の隙間を残してハマっていません。
結果、
クレイフォードテンションネジをいくら強く締め付けても、
ドローチューブを押し引きすると1mm以上動いちゃう訳です!!
え!?
ツマミがピッタリ入ってて動かないんじゃね?
そう思ったアナタ、 甘ーい!
ツマミと樹脂パーツの穴は、なんと1.5mmもの隙間があるんです。

もちろんベアリングなんて入っていませんよ。
この構造は、クレイフォード機構のシャフト全体をテンションネジで押している為、
軸自体がドローチューブと垂直方向に動く必要があるからなのです。
しかし、
ツマミの円周上全てに1.5mmも隙間があるということは、いくらテンションを
かけてもドローチューブを押し引きすると簡単に動いちゃうと言うことなのです。
その防止策として、先述の樹脂チューブが挿入されている訳ですが、
これが機能していない。
結果、
いくら締めてもドローチューブを押し引きすれば1mm以上も動いちゃう道理ですよ。
ちなみに、
1:10減速機構側はしっかりと出来ています。
ドローチューブと垂直方向には動くけれど、平行には動かないように穴がタイコ形に
加工されています。
|
+->だったら!
反対側もタイコ形に何故しない!!!って話ですよ。
どうしよう・・・
おっ、 コヤツ樹脂ではないか。
ならば、工業用ドライヤーで熱変形させてくれようホトトギス。

サイドを加熱してタイコ形に修正しました。
これでドローチューブのスライド方向に動くことは無くなりました。
テンションばねを付け、ドローチューブのスライド方向ガタを取り除くことにより、
見違える様なフォーカサーに生まれ変わりましたよ。
まだまだ剛性面では不満足ですが、総重量2Kg程度のカメラなら
実用範囲に入ったことでしょう。
次回の撮影が楽しみです。(^^♪
これにて一・件・落・着!