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男女間の性差の大きさを知る

2017-10-01 08:00:49 | ブログ
 ヒラリー・クリントンは、最新刊の回想録で、彼女が人々に好かれるように、服装や立居振舞から話し方のトーンに至るまで彼女自身を修正するように努力してきた、と書いている。

 米国の研究によると、(少なくとも米国では、)男性は地位が上がっても個人的に嫌われることはないが、女性は地位が上がるほどに嫌われやすくなるという。

 なるほど。実際のところ、ドナルド・トランプは、いくら悪態をついても大統領選に勝利するのに支障はなかったが、クリントンの方は、長年、人々に好かれるように精魂を傾けても勝利には及ばなかったというところであろう。

 この事実は、男女間の性差がいかに大きいかを象徴する出来事でもあると思う。日本で昔から言われていた「男は度胸、女は愛嬌」という格言がここでも通じるのか、と思わせる。あるいは、見方を変えれば、女性が社会で活躍するためには、明らかなハンディがあることを物語っている。

 こうなると、ここで軽々しく男女同権のような原則論を持ち出すのは、当を得ていない。男女間に明確な性差があることを認めた上で、女性の活躍度がどのように伸びているのかを評価すべきであろう。

 クリントンには、好感度以外に何か資質に欠けるところがあるのかも知れない。しかし、女性として初めて米国の大統領選の対抗馬にまでのぼり詰めた偉業は評価されるべきである。