第2部 オランダの学校教育制度:選べる教育と高い質の維持
理由1:18歳までの子供手当(公私立関係なく高校まで無償)
理由2:大学の授業料が安く、全員に奨学金(授業料年間一律25-30万程度、経費は親・学生・国が3等分)
理由3:恵まれない子供への加算追加補助
「2つの重要な教育改革」
1.教育の自由の確立(1917年)(理念の自由・設立の自由・方法の自由)
2.60年代末からの改革(画一から個別へ)(1968年・マムット法、1969年・落ちこぼれへの抵抗、1970年~1981年・初等教育法改正、1996年・WSNS政策、1999年・スタディハウス、2003年・リュックサック政策、2006年・市民化教育)
「オランダの学校制度の特徴」
1.多様な学校=選べる教育
2.教育を作る自由と選ぶ自由
資料5 オランダの学校体系図
満4歳(グループ1)から入学できる。
満5歳(グループ2)から義務教育。
職業訓練コース、高専進学コース、大学進学コースを自分で選択できる。
入学後のコース変更を先生と相談しながら可能。
「選べる教育1・初等教育」
公立校3割・私立校7割。
カトリック、プロテスタント、自由主義派、イスラム、ヒンズーなど。
モンテッソーリ、ダルトン、イエナプラン、フレネシュタイナー、その他など。
「選べる教育2・中等教育」
マムット法1968年。
コース変更が自由。
学年をひとつ下げて職業訓練から高専進学コースへ。
大学へは希望者多数でくじ引き。
大学入試はない。
50%の学校内評価と50%の全国共通試験。
試験は1日1科目。
「進む高等教育の国際化」
1.高校卒業資格の標準化
2.大学の単位互換制度の推進
3.留学のしやすさから学生の国際交流が進む
「インクルージョン」
特別のニーズを持つ子供が共に学べるために
1.学習困難児(WSNS政策、IB教師と発達モニター)
2.障害を持つ子供(リュックサック政策、特殊教育教員の出張指導)
3.社会・経済的に恵まれない子供(加算式の追加資金、教員と教材、学校外施設との協力)
「教育の質の保障3要素」
1.教育監督局による評価
2.学校の自主改善努力
3.保護者と現場教員の発言権の保障
「教育監督局による評価と学校の自治改善努力」
1.評価(子供の発達は保障されてますか?落ちこぼれはいませんか?)
2.診断書
3.サポート機関からの支援
「保護者と教員の発言権:学校経営参加評議会制度」
1.運営主体(自治体、理事会)
2.互選選出の保護者代表
3.互選選出の教員代表
上記の3者がお互いに発言権を持つ
(ホ)この辺で頭がいっぱいになったことでしょう。私もパンパンでした。しかしこれの全てを日本で真似る必要はないと思います。良いところと合わないところを考え選別し、アレンジして利用すればいい。日本人の得意なアレンジです。その価値は十分にある。資料や情報も腐るほどあります。
まずは題材を元に話し合いをすることが大切だと思います。雑談でもいい。いろんな立場のひと達がいろんな意見を闘わせて「良い日本の教育」を考えていくことが大切だと感じました。手法やネタは後でいいんです。そして個人の能力を高めようとする悪しき風習は一斉にやめた方がいい。個人の能力なんて知れているわけです。
ある程度学んできたひと達は、今度は自分達のノウハウや意見をぶつけ合わしていく必要が出てきたんです。
理由1:18歳までの子供手当(公私立関係なく高校まで無償)
理由2:大学の授業料が安く、全員に奨学金(授業料年間一律25-30万程度、経費は親・学生・国が3等分)
理由3:恵まれない子供への加算追加補助
「2つの重要な教育改革」
1.教育の自由の確立(1917年)(理念の自由・設立の自由・方法の自由)
2.60年代末からの改革(画一から個別へ)(1968年・マムット法、1969年・落ちこぼれへの抵抗、1970年~1981年・初等教育法改正、1996年・WSNS政策、1999年・スタディハウス、2003年・リュックサック政策、2006年・市民化教育)
「オランダの学校制度の特徴」
1.多様な学校=選べる教育
2.教育を作る自由と選ぶ自由
資料5 オランダの学校体系図
満4歳(グループ1)から入学できる。
満5歳(グループ2)から義務教育。
職業訓練コース、高専進学コース、大学進学コースを自分で選択できる。
入学後のコース変更を先生と相談しながら可能。
「選べる教育1・初等教育」
公立校3割・私立校7割。
カトリック、プロテスタント、自由主義派、イスラム、ヒンズーなど。
モンテッソーリ、ダルトン、イエナプラン、フレネシュタイナー、その他など。
「選べる教育2・中等教育」
マムット法1968年。
コース変更が自由。
学年をひとつ下げて職業訓練から高専進学コースへ。
大学へは希望者多数でくじ引き。
大学入試はない。
50%の学校内評価と50%の全国共通試験。
試験は1日1科目。
「進む高等教育の国際化」
1.高校卒業資格の標準化
2.大学の単位互換制度の推進
3.留学のしやすさから学生の国際交流が進む
「インクルージョン」
特別のニーズを持つ子供が共に学べるために
1.学習困難児(WSNS政策、IB教師と発達モニター)
2.障害を持つ子供(リュックサック政策、特殊教育教員の出張指導)
3.社会・経済的に恵まれない子供(加算式の追加資金、教員と教材、学校外施設との協力)
「教育の質の保障3要素」
1.教育監督局による評価
2.学校の自主改善努力
3.保護者と現場教員の発言権の保障
「教育監督局による評価と学校の自治改善努力」
1.評価(子供の発達は保障されてますか?落ちこぼれはいませんか?)
2.診断書
3.サポート機関からの支援
「保護者と教員の発言権:学校経営参加評議会制度」
1.運営主体(自治体、理事会)
2.互選選出の保護者代表
3.互選選出の教員代表
上記の3者がお互いに発言権を持つ
(ホ)この辺で頭がいっぱいになったことでしょう。私もパンパンでした。しかしこれの全てを日本で真似る必要はないと思います。良いところと合わないところを考え選別し、アレンジして利用すればいい。日本人の得意なアレンジです。その価値は十分にある。資料や情報も腐るほどあります。
まずは題材を元に話し合いをすることが大切だと思います。雑談でもいい。いろんな立場のひと達がいろんな意見を闘わせて「良い日本の教育」を考えていくことが大切だと感じました。手法やネタは後でいいんです。そして個人の能力を高めようとする悪しき風習は一斉にやめた方がいい。個人の能力なんて知れているわけです。
ある程度学んできたひと達は、今度は自分達のノウハウや意見をぶつけ合わしていく必要が出てきたんです。