
おんだ祭、聞きしに勝る奇祭!
何が?
まず「変だ!」「エロい!」「下品だ」などの下馬評も「祭が始まってから50分は全く兆しもない。どちらかというと「真面目」「厳か」「神秘的」といった風情。事前のレクチャー(知り合いの口コミや誘い文句)を受けていた場合、大抵飽きる。実際50分立ちっぱはつらいし、子供達は正直で興味を示さない。右も左もわからない2歳か3歳のガキンチョは「見たい~」とダダをこねて肩車されるも見るものは無い。残念ながら「私はなぜあんなに見たがったのか?」の気恥ずかしさを経験する。人生経験としては良いのかもしれない。
そして正直な小学生軍団が集まって来る時間にその「第2部」が始まっていく。「お多福と天狗」が舞台上で結婚の儀式をして、公然性交を行うのである。変な第3者(能面みたいなのをつけている)がそのお世話的なことをして、高齢者たちに高齢者向けの「笑い」を提供したりして。小学生にとっては何が面白いのかわからないとはおもうが、大人が1000人くらいで「どっ」と笑うことや少しのタブー感が良いのかもしれない。それなりに楽しんでいる。
当の私たちは丁度現場(行為の場)から45度の角度に陣取り、柱が邪魔して何をしているのか全く見えない。ただ雰囲気で推察しながら登場人物を関連付けて、想像力をフル回転して楽しんだ。
後で聞くと「見るなら段の上、白い紙を取るなら下段」とのこと。
「白い紙」それが今回の目的だった。行為の後、「子孫繁栄」を約束されるその白い紙とは「ティッシュ」である。行為の後をティッシュで拭き取り(形だけ)、丸めて投げる。その能面が投げる。
ティッシュだから飛ばない。ましてや45度の柱方向7mくらいには届きもしない。諦めてカメラを構える。
すると前に陣取ったおばちゃん?が大画面デジカメで大分アップで「行為」を撮ろうとするのだが、なかなかピントと構図が合わない。そしてあらあらしている間にシャッターを押して、一瞬暗くなった後の確認画面に現れた画面が「残念な結果」になっていたことは言うまでも無い。それもまた祭の異様な雰囲気と合間ってクスッ。
その隣にはレンズ長さ20cmはあろうかという素人カメラマンがその行為を撮ろうとするのだが場所が悪い。手前の葉っぱにピントが合って残念な結果に。またクスッである。
白い紙をゲットできずだがその後「白いモチ」を見立てて2000個投げるという。それは舞台上から乱れ打ち!今度はゲットと意気込むが中央のラインの観客に8割投げている。全くゲットの兆しもないと嘆いていたら、隣のゆーみん大明神が「おーぃ、こっちこっち」とONの声を出し始めた。すると舞台からゆーみん大明神を結ぶラインの観客たちが後ろで笑い出した。
後で笑っていたおばちゃんたちには「なかなか言えるもんじゃない。イイもん見せてもらいました」とお褒めの言葉をいただいていました。さすが大明神。見知らぬ地でもおばちゃん3人のファンをゲットしていた。
そんなこんなで2000個の一つが我が右手の上腕に引っかかり、一もちゲット。残念ながらおばちゃんファン3人をゲットしたゆーみんさんはゲットならずという結果に。
しかしおもしろ奇祭を充分に堪能し、旅の第1部を締めくくったのであります。