うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

次の土曜(5/26)は定例の観望会...(101)

2007年05月23日 20時29分46秒 | うべプラネタリアン
宇部青少年会館屋上で19時から。
星空指数が60なのでなんとかなるだろう。
月齢9でちょっと月が太いが、月と金星と土星と木星が狙いだ。
西が晴れていたら、水星も見えるだろう。
天気さえ好ければ、盛りだくさんなのだ。
先週の秋吉台星見会が大成功だったので、四季それぞれにやりましょうという話になった。
考えてみたら、結局そういうことになりそうだ。
春は5/19だった。夏はもう決まっている、8/12ペルセ流星群(於:きらら自然公園)だ。
秋は、決まっていないが、冬は12/14ふたご座流星群(於:青年の家広場)。
つまり、あとは秋さえおさえれば、年4回/四季それぞれとなる。
うべプラネタリウムネットワークが上手く機能して、よびかけがスムースになったので、
今年度は、「生の星見会」中心で活動することになりそう。

画像はNASA提供キャッツアイ星雲。

土曜以来いい天気だ....(100)

2007年05月22日 21時32分53秒 | うべプラネタリアン
おかげで、月と金星の位置関係の変化がよくわかる。
5/19は三日月で金星の下にあった。5/20は金星を追い越していた。
今宵ははるか遠くにはなれている。
日周360°で元の位置に戻るとすると、満月から満月まで30日、お月様は
一日当たり12°ずれることになる。
腕いっぱいに延ばした“げんこ”の幅がおよそ10°だから、
げんこ1コ以上動くとなると、これは驚くほど大きい。
金星のように目立った星があって一つの目安になるときは、観察しやすいし、
観察してわかったことは、トンと腹に良くはいる。

いい天気で、三日月と金星が近接していると、強く人目をひき、
あれは金星ですかという問い合わせが多い。
すごいのになると、月が少しちぎれてると言う。メルヘンぽく言ってるのかと思ったら本気だった。

やまねこ座....(C20)

2007年05月21日 20時21分57秒 | 新・星座物語
ヘベリウスさん家の猫「ミミ」は、かなり年寄りでした。
毛も歯も抜けかかって、もう、毎日寝てばかりです。
元気のいい頃は、ネズミを捕ったり、結構役にたったのですが、
今では、ネズミが鼻先を通っても知らんぷり。
あるとき、ヘベリウスさんがでかけた留守に、ろうそくが倒れて火事になりました。
そのとき、ミミは火のついたろうそくをくわえて表にとびだし、人々に火事だと知らせました。
それを見て皆がかけつけ、小火でおさまりましたが、ミミはそのまま倒れて死んでしまいました。
おかげで大事にならなかったが、あの年寄り猫のどこにそんな力が残っていたのだろうと、
みんな首をかしげました。
でも、ヘベリウスさんは知っていました。
ミミの目は遠くの草原を夢見るように見開いていて、最後の瞬間、らんらんと
野生が目覚めたことを。
ヘベリウスさんは、ミミを星座にして、やまねこ座と名付けたのでした。

小納さつきさんの作品。 寄せられた新・星座物語の9編目。

何を撮ったんだか....(99-4)

2007年05月20日 22時25分04秒 | うべプラネタリアン
わからないだろうが、水星である。
私ん家の物干しベランダからのショット。電線だらけ。
中央を横切るらせん電線のすぐ下、真ん中より少し右寄りにポチンと
かすかに光る星、それが水星。
画像をトリミングするより、そのままの風景の方が、水星の高さがわかると
思い、撮り下ろしにて。

とてつもない美しい星空に会った...(99-1)

2007年05月20日 10時11分02秒 | うべプラネタリアン
やはり願掛けはしてみるものだ。秋吉台でピーカンに晴れた(超快晴)夜、原始の
星空に会えた。
たくさんの人が集まり延べ100人に達したのではないかとスタッフは言っていたが、
なにしろネットワークや新聞やFMラジオ放送が功を奏して、全く見知らぬ人がわんさか集まったのだった。
そんなとき、惨めな空模様だと気が滅入るが、昨日のような夜はまったくうれしい。
6等まで見えていただろう。
水星が西に低かったので、確認できるか不安だったが、地平に落ちるが落ちるまで見えていた。
水星を見たのは初めてという人はそれなりに星ファンなのだが、
今夜見たのはかなり貴重な体験ですよと言ってもあまりピンこない人も多い。
木星はあんなに光が強いのかとびっくりするひと、
天の川の暗黒部の乱れに改めて写真と同じだと感心する人。
なべて、この広大な星空に包まれていると、望遠鏡など要らんなぁ、眼が一番!
との感想。
1時に撤収したが、最後まで一片の雲もなかった。
観望サイトはこんなところ。

星座は人の創ったものではなかった....(C19)

2007年05月19日 10時21分39秒 | 新・星座物語
なぜこんなことがわからなかったのだろう。
星座は、まさしく神々の創り給いし宇宙の絵画だったのだ。
星座は“星の住所録”なんて、なんとおこがましい解説をしてきたのだろう。
たしかにその面はあるけれど、人を中心に考えることではないのではないか。
幾多の物語を生み、その絶妙のバランスと美しさで人を何千年も魅了してきた星空の画は、
それ自体が神々の園であり、鬼の住処であったためではなかったか。
星座も、星座神話もそれゆえにこそ神々に祀られるべきものであったろう。
とするならば、新・星座物語も....
わっ!大変なことになった。
重い重い。今は、そんな荘重なことを考えまい。
そういう一面もあるってことにして、敬虔な思いは、心のベースカラーにしておこう。

やったぜ、ベイビィ....(98)

2007年05月18日 20時01分28秒 | うべプラネタリアン
明日の夜は、絶好の星日和の予報だ。
さすが、時空を超えて願掛けをしたおかげだ。
が、まぁ、結果論だからね、あさってのブログで、どう語っているかってことだね。
うべプラネタリウムネットワークもあっという間に50人の会員にふくれあがったので、
友が友を呼んで、わんさかさと人が集まる気配だが、それもこれもお天気次第だ。

さて、昨日のページ(新・星座物語「がか座」)に、草加市(なんと埼玉県ですぞ)の長野さんから、
物語を大きく大きく広げて語り継ぎをしていただいた。
そうなのだ、宇宙は神の描き給もうた壮大な絵画だったのだ。
改めて根元的なことに思い至ったのだった。
長野さんありがとう。
これに見合う画を探すのが大変だが、さぁて、カナン描く「エンジェル星雲」にしようか。

がか座(画架座)....(C18)

2007年05月17日 20時36分38秒 | 新・星座物語
このブログにいつもコメントを寄せてくれる花の5年生三人組の一人、
夏菜さんは絵が好きだというので、こんな物語に登場してもらった。

 芸術の女神の娘カナンは、さすが絵が上手でした。
あるときカナンは、星を描いてみようと思い立ちました。
でも、どこをどう描いたらいいのか、まったくイメージがわきません。
 くる日もくる日も星を眺めるばかり、キャンバスは真っ白のまま。
とうとう病気になって寝込んでしまいました。
母親の女神は、「やれやれ、いつもこうだからね、星を描こうなんて、
ムリなのよ」と言いながら、白いキャンバスと画架を空に上げて星座に
しました。