うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

くじゃく座・ふうちょう座・きょしちょう座...(C35)

2007年09月10日 18時16分51秒 | 新・星座物語
くじゃくは、鳥の王“ほうおう”につかえ、王の側でいつも手助けをしていました。
それでも子供が生まれるときは、仕事の休みをもらって、妻と命の誕生を見守りました。
家族思いで、心やさしい働き者のくじゃくは王の一番の支えでした。
ふうちょう(風鳥)もまた、王に仕え、風のように飛び回り、情報を知らせました。
王は、足のないふうちょうを翼で受け止め、巣に寝かせてやるのでした。
ある日、人間達が、戦争をはじめることがわかりました。
王は、鳥たちをつれて安全そうな山奥へと向かいました。
戦争が始まりました。
しばらくすると、傷ついた兵士が迷い込んでくることがありました。
そんなとき“ほうおう”は、人間に姿を変え、くじゃくも看護師となって兵士を介抱し、
“ほうおう”が怪我に手を当てると傷が治るのでした。
狩人が入りこんできたときは、きょしちょう(巨嘴鳥)が、大きなくちばしで追い払ってくれました。
そして、その大きなくちばしでたくさんの木の実や時には草花を持ち帰り、兵士の体と心をいやしました。
戦争の終わりを知らされ、村々を見ると、火がつけられおそろしく燃えています。
くじゃくや ふうちょうは、王の使いで 水の神様にお願いし、雨を降らせました。
やがて、炎は静まり、平和がきて、みんなおだやかにくらしましたが、鳥たちにも命の終わりがきます。
“ほうおう”は活躍した鳥たちを、空に残してほしいと大神ゼウスにお願いし、
「くじゃく」「ふうちょう」「きょしちょう」は星座になりました。
南の空に光る鳥たちを後に、不死鳥“ほうおう”は再び世界をめぐる旅に出るのでした。

お待たせ。児林一輝くん(鵜の島小4年)の作品。第三弾。投稿日は07.9.9。
この構成力には、舌をまく。
足のないふうちょうをいたわる王「ほうおう」には泣かせる。
不死鳥と、限りある命の鳥たちの関係も哀切だ。

画像は十八夜の月(いまちづき)。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿