正直、春に福岡蜂と草津との連戦を見に行ったとき、
どうしたものか、と半分頭抱え込んでしまった。
・・・走れなかったし、殴れなかったし、おまけにおっかなびっくりで
たたかっていたから一つ一つの精度と密度が悪い、
悪いからミスをする、ミスをするから点を取られる、負ける。
これがシーズン通して続いたら、いったいどうなるのかな、という不安が。
そういう状態を何とかかんとか乗り越えたわれらが愛媛。
日程の都合で今年最後の九州遠征は鳥栖。
最初からいい感じで試合に入っていけてるよ。
鳥栖が攻撃に入ろうとすると必ず前二枚がきちんと追いかけて
前目、前目に圧を掛けて中盤と後が守備の仕事をやりやすくしている。
そうなると、鳥栖のチーム全体が慌てて来て、精度と密度が崩れてくる。
その作業を丁寧に44分掛けてやりこなして、攻撃のギアを徐々に入れて
前半最後の最後にいい形で点を決める。
後半、愛媛のほうもふわふわした試合の入り方で鳥栖の二枚換えに
対応し切れなかったところもあったけれど、ぎりぎりのところで凌いで、
前半やったように全体が前目前目で圧を掛けて、
精度と密度を崩す作業の繰り返し、鳥栖がばらばらになったところで
無意識の一発、というものが急所にうまく入って止めを刺した格好。
・・・でもな、前半アタッキングゾーンの攻防でまずいファウルを取られて
そこから集中が切れたところでゴールにボールが入ったけれど、
うまく守備ラインをコントロールしてオフサイドでノーゴールにした、
これが鳥栖の先制点になっていたら、この勝負、どう転んだかわからない。
第一ターム、山あり谷ありだったけど、五分の星回りで切り抜けられた。
順位は一桁じゃないけれど、まあぼちぼちだ。
とにかくやるしかない、やるしか。