蹴球放浪記

緩まない、緩ませない。
横着しない、横着を許さない。
慌てない、「だ」を込める。

天神の歴史は西鉄の歴史。

2008-12-01 20:34:10 | 舞台のこと

ということなのでしょう。

ギンギラ太陽’sというカンパニーによる「天神開拓史」を見て、
そのことをさらに強く感じた。
期間中、昔の福岡の絵地図がロビーにかかっていて、「純粋な」福岡市は
きちんとした密集のイラストが入っていたけれど、そこから少し外れた
旧筑紫郡、早良郡、糸島郡、糟屋郡の一部を「合併した」部分は
何も書いていない、ただ未開の地という扱いだった。

ぼおっと福岡の町の成り立ちを思い出していると、
いつものように開演前の「バス軍団」による記念撮影会兼
「客をいじって空気を暖めよう」大会に突入。
いつもは上段とかでそういったいじり、いじられを眺めていたけれど、
今回は何の因果かぴあのプレオーダー、配席されたのは平土間サイドの
「準客いじりゾーン」、平土間センターの「客いじりゾーン」はカンパニーの
先行予約らしい、これ今回の発見。
通路際なものだから、なんというか、バス軍団から頭突きかまされぇの、
会話のバンプとって取られてをやってお話しに入る。

天神、という町ですら、一歩離れたら田んぼ以外何もないところ、
それを九州一の大都会にまで「育て上げた」西鉄は偉大だ。
そこまでにたどり着くには「赤字」という恐怖、「先進性を続ける」という恐怖、
あとやっかみだ、なんだいろいろあったよね、というお話を箱いっぱいに使って
お客さんの集中を切らせない工夫をちりばめながら見せている。
さらに、「戦争は愚かだ」というメッセージを隠し味に効かせて、
「栄枯盛衰」という教訓的なものも加えてきちんと見られるお話になっている。

あの後、「西鉄名店街」が「天神コア」になって云々、のお話とか
路面電車がなくなって、ライオンズがなくなって、福岡の文化がなくなって、
とかいろいろな話が動いていくのですが、続きは次回の講釈で。