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健康楽園。

健康に関する情報・提案を主にする。

「蛇にピアス」金原ひとみ。

2025-07-05 | 読んでみた。finding.
 最近、シリーズで、放映された NHKeテレ、あの人の本棚 第6回が、とても、良かったので、金原さんの作品読んでみようと、「蛇にピアス」
を選びました。
 2003年に、すばる文学賞を受賞した作品で、代表作でもあり、その後の活躍の契機になった作品でもあるんでしょう。
金原さんご本人が、不登校経験者であったり、リストカットも経験、サンフランシスコのも住んだ経験もあるので、23年前の時代には、
ショックと、驚きをもって、迎えられた作品ではないかと感じさせます。
えぐい痛みや、暴力が横行する表現は、今でも、ショッキング。
でも、人との繋がりを大切に、、、、、そして、心の繋がりも大切に求める姿は、意外と、クラシック。
最新作も読んでみようと思いました。
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朝井リョウ、生殖記。

2025-07-05 | 読んでみた。finding.
 ものすごく、感性鋭く、深く掘り下げつつ、新しい視点を提供してくれる稀有な作家さんだと感じます。
飛び抜けて、頭脳明晰であり、感受性が高い、朝井リョウ。
「何者」で、脱帽!!!!!「性欲」「桐島、部活やめるってよ」そして、「発注いただきました」と、読み進み、この作品となった。
私が、生きている社会の空気。
無意識の中で、均衡。維持。拡大。発展。成長。共同体の空気。それを実感させるための主人公の設定。
主人公、尚成は、オス個体であるが、異性には、全く性的欲望を感じない。
そこで、社会、会社で、共同体感覚を無視し、聞き流す、、、、。
しかしながら、資本主義的共同体では、金銭的利益の拡大に寄与できない個体は、一発退場になるんだということも自覚していて、
カミングアウトしなくて、かたくなに、聞き流すスタンスを危うく、保ちながら、家庭、会社、社会の中で、生き続けている。
同僚や、友人が、あらわれ
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介護の現場は、どうなっているんでしょうか?

2025-06-28 | Weblog
 2000年の介護保険法が施行されて、もう25年が経過しました。この本は、2006年出版されてますので、少し、昔の実態報告になっています。
特別養護老人ホームが、介護保険制度のもとで、どんな状態か、実際に見聞した内容が、記述されてまして、現在もこうなのかな???と、感じてしまいます。
そして、特養ホームにおける、看取り、認知症ケア、、、、特養ホームにおけるターミナルケアの実態が述べられています。
そして、最終章は、介護保険制度の見直し提言、地域住民と施設と行政との連携が提言されています。

誰もが避けて通れない介護問題。
父も亡くなって13年目に入るし、母も3年になろうとしています。
父は病院でしたし、手厚い介護を受けて、感謝していますが、弟には、施設への全体印象を告げていました。
母は、ちょうど新型コロナ感染症が終息に向かっている時でしたが、面会が、1回15分、月一回という、制限が設けられていて、
母の、施設に対する、思いを、聞き出すことができませんでした。
今、思い出すと、悔やまれます。
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ハン ガン。「菜食主義者」。

2025-05-28 | 読んでみた。finding.
 昨年、ノーべル文学賞を受賞した、アジア人初の女性作家さん。韓江(ハン ガン)。
今まで、韓国文学を一作も、読んだことがなかったので、何故という気持ちから。
そして、候補者となっていた村上春樹さんをさておき受賞の快挙!!!
まずは、初期の作品で、韓国の文学賞受賞作品「菜食主義者」を読んでみた。
菜食主義者、蒙古斑、木の花火。
3作品からなるけれど、それは、連携したストーリーとして読める。
翻訳が素晴らしいのか、全く、違和感感じることなく、読めて、没入できる、優れたストーリーテラーです。
どこにでもあるような夫婦の生活の継続の中で、その奥さんが、突然、菜食主義者になってしまうところから展開していく物語で、
蒙古斑から、木の花火まで、一気に読めてしまう。
研ぎ澄まされた精神と、エロス。
受賞作品、他の作品も、読んでみようと、思う。
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「水の中の八月」関川夏央。

2025-05-25 | 読んでみた。finding.
 西尾幹二さんが他界して、現在、時代考証、社会考証で、鋭く切り込んで、納得性の高い書き手といえば、
関川夏央さんと、内田樹さんと、感じている。
お二人のうち、関川夏央さんの「水の中の八月」読んでみた。
小説現代などに記載された、7編の短編小説が、並んでいる。
7つには、共通の通奏低音が流れていて、それは、在日韓国人であり、大戦後の北朝鮮への帰国運動だった。
そして、理想の社会主義国家への帰還運動が盛り上がっているとき。関川さんは、幼少であったから、その時の、彼の自伝でもある。
瑞々しい感性で、書かれていて、痛いおもを醸し出させてくれながら、読み進むことができた。
第二次大戦後の、この、空気感は、誰が醸成したのかとも思う。
そして、いつも、時代の空気に翻弄されてしまうのは、一個人なんだね。
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「スペイン断章」堀田善衛。

2025-05-21 | Weblog
 堀田善衛さんといえば、大昔、学生時代「インドで考えたこと」読んで以来かもしれない。
日本経済新聞の、コラム、半歩遅れの読書術、、は、毎週、本の紹介が楽しみです。
1918年生まれで、とうの昔に、他界された、堀田善衛さんの、岩波新書版。
スペインは、憧れの国で、ガウディのサグラダファミリア教会や、グエル公園、、、プラド美術館などなど、魅力いっぱいのまだ見ぬ国です。
この本は、そのような観光地は、一切登場しなくって、スペインの片田舎、レオン地方やら、エストレマドウラ地方、アンドリン村など、荒涼とした田舎なれど、
スペインの歴史を、今に伝える、地域、村、が、描かれてます。
ヨーロッパ、西の辺境であり、アラブイスラム文明の西の辺境であったスペイン。アジア東の辺境といえる日本との共通点は皆無とも感じます。
スペインは、ローマ帝国時代、西ゴート族時代、アラブイスラム文明時代、キリスト教文明時代と、それぞれに支配され、それをひと束に重ねて切断して見せてくれる。
シチリア島に似ているのかとも感じます。
1930年代の内戦、その後、40年間にわたる独裁政治時代は、現代歴史の重要な姿です。
その、各々の文明の名残が現存する、地域や村を歩いた旅行記でもある「スペイン断章」
7つの海を支配していた黄金時代に、中南米、インカ帝国を、滅ぼすところなど、読むに耐えない残酷さで、ナチスより酷いとも感じる。
近い将来、旅する土地、風土を、学び取るため、このような、暗い、負の側面も、知ることができる、貴重な情報源になりました。

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「スペイン断章」堀田善衛。

2025-05-21 | 読んでみた。finding.
 堀田善衛さんといえば、大昔、学生時代「インドで考えたこと」読んで以来かもしれない。
日本経済新聞の、コラム、半歩遅れの読書術、、は、毎週、本の紹介が楽しみです。
1918年生まれで、とうの昔に、他界された、堀田善衛さんの、岩波新書版。
スペインは、憧れの国で、ガウディのサグラダファミリア教会や、グエル公園、、、プラド美術館などなど、魅力いっぱいのまだ見ぬ国です。
この本は、そのような観光地は、一切登場しなくって、スペインの片田舎、レオン地方やら、エストレマドウラ地方、アンドリン村など、荒涼とした田舎なれど、
スペインの歴史を、今に伝える、地域、村、が、描かれてます。
ヨーロッパ、西の辺境であり、アラブイスラム文明の西の辺境であったスペイン。アジア東の辺境といえる日本との共通点は皆無とも感じます。
スペインは、ローマ帝国時代、西ゴート族時代、アラブイスラム文明時代、キリスト教文明時代と、それぞれに支配され、それをひと束に重ねて切断して見せてくれる。
シチリア島に似ているのかとも感じます。
1930年代の内戦、その後、40年間にわたる独裁政治時代は、現代歴史の重要な姿です。
その、各々の文明の名残が現存する、地域や村を歩いた旅行記でもある「スペイン断章」
7つの海を支配していた黄金時代に、中南米、インカ帝国を、滅ぼすところなど、読むに耐えない残酷さで、ナチスより酷いとも感じる。
近い将来、旅する土地、風土を、学び取るため、このような、暗い、負の側面も、知ることができる、貴重な情報源になりました。

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水源、アイン ランド。

2025-05-10 | 読んでみた。finding.
 サトナオさんの紹介で、手に取り、読んでみた。第二次世界大戦後の、アメリカ社会を動かすマインドにあふれているとの評で、読み始めたが、、、、。なんせ、本の厚さ4㎝、1000ページの大作。
現在の、トランプ的思考の原点があるという。確かに、個人の思考に対する大々的な賛美、世界を引っ張っていく考え方が、すべてに優先し、頂点に存在すべきであり、その牽引力で、世界を改善、よくするという信念に貫かれている主人公、ハワード ローク。
ドストエフスキー「罪と罰」のラスコーリニコフに、似て非なる存在。

アメリカの読者がえらんだ20世紀の小説ベスト100の第二位に位置する。
発表以来累計700万部を超える、大ロングセラー。
なぜ、日本では、アインランドと、その作品の紹介が、かくも遅れてきたのか!!!!
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敗戦記念日は、「八月十五日に吹く風」

2024-08-15 | Weblog
ズルズルと、決断もなく、戦争を継続し、多くの将兵を失い、玉砕という愚策を続け、特攻隊で多くの若者を失い、民間人も巻き込み、挙げ句の果て、広島 長崎に、投下されてしまった原子爆弾。
無策、無能と評価されるべき、日本軍大本営。
その中にあって、人命尊重を貫き、アッツ島玉砕により、取り残された、キスカ島の陸海軍兵士5181人を無償で、退避させることのできた、木村昌福少将の英断の物語。
 ミッドウエー作戦で、完敗した日本軍、時を、同じくして、アリューシャン列島の占領を実行。しかし、占領翌年1953年には、アメリカ軍が、アッツ島の奪還作戦を実施。
日本軍は援軍を要請したが、大本営は、見捨てる決断と、玉砕を促す命令。2638名の兵士たちは、万歳攻撃、手榴弾自決により玉砕。
アメリカ軍は、5200人の将兵が守る、隣のキスカ島を包囲。
その時、大本営の評価低い、木村少将が、作戦指揮をとり、気象予報士、橋本少尉を任命、科学的気象情報分析により、霧の中、5181名全員を救出できた奇跡。
読むと、救われた気持ちになれます。
また、この作戦に従事した、樋口孝一郎陸軍中将は、終戦時、千島列島北端、占守島にいて、ポツダム宣言受諾、敗戦決定、武装蜂起を命令されたにも拘わらす、15日、午後から、
占守島に、攻撃を仕掛けてきたロシア軍と交戦。
まずは、女子工員を船で避難させ、2000人の民間人を救出避難させた、もし、この戦闘がなけれ、あロシア軍は、千島列島を南下し、北海道を占領したでしょう。
こんな、素晴らしいリーダーも、痛んだと、感動を覚えます。
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世阿弥。

2024-02-27 | 読んでみた。finding.
 こんな場所にも、世阿弥が、取り上げられていました。
世阿弥は、絶頂期から、佐渡島に流されて、失意の日々を送って、まさに、天国から、地獄まで味わい尽くした人。
能の極意を伝授する、花伝書、風姿花伝が、ビジネス書に通じるところあり、という書き方です。
とても、わかりやすく、読みやすい本です。

ちょしゃM大江さんは、野村證券を定年まで勤め上げ、経済コラムニストとして、執筆や、講演をなさっている方です。
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