シークレット・サンシャイン。

ソウルからミリャンに向うドライブの途中。
車が故障。
直しに来る、整備会社の社長が、韓国の典型的な庶民的俗物の匂いをプンプン。
彼が、だんだん主人公に・・・・。
いい味を出しています。
故障車の外に出た息子が、動かなくなる。
ミリャンの家で、隠れている息子を、ふざけて探す・・・・カクレンボ。
複線となって・・・。
息子は、誘拐され・身代金を奪われて・殺されてしまう・夫も失っているシングルマザーのピアノ教師。

喪失に、いかに耐えられるか、どうやったらその衝撃から立ち直れるか・・・・、見るのが辛い映画です。
その中で、愚直な俗物・ジョンチャンの存在感が光を放つ！！
キリスト教にも救いを求め、一時の平安が・・・・・・・・・・・。
すべてを許す神様。
面会に行った殺人犯人が、自らキリスト教に帰依し、神はすべてを許すから・私も許されて心は平安だと、シネ（ジョンチャン）に告げる。
また、やりきれなさと・無力感・怒りがこみ上げるシネ。
キリスト教・宗教のあり方にも「嘘・嘘・嘘・みんな嘘」と・・・・。
そして精神病院へ入院とまで追い詰められる・・・・。
数年後・退院したときに・待っていたのは・・・・。

名画「オアシス」で、ムンソリを見い出した・イ・チャンドン監督の作品でした。