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異論!!!

2006-06-18 | P&E
  先週14日には、医療改正法案が参議院でも可決され成立しました。欧米に比較して20日以上という極めて長い入院日数是正への改革案・将来の新たなる高齢者医療制度の設立など、新たな改革目白押しの法案でした。
まあー例年の如く、部分改正の手直しのみのテンコモリという厚生労働省案ですが、気になることばかりです。
今年4月・3,16%医療費は下がりましたが、薬の価格・薬価基準は6,7%と大幅に下落しました。今回の改正案では、二年毎の引き下げを、毎年行なったらという意見もあったと報道されました。
それに対して、日本医師会の飯沼雅朗常任理事が、マスコミのインタビューに応じ「製薬企業は利益を出し過ぎている感がある。利益率を他企業並みに是正するということで、年一回の薬価改定を行なうのならば、やむを得ないのではないか」と述べています。
そもそも・他人のフトコロに手を突っ込んで「儲け過ぎ!」とは、何を基準に論じているのか明確ではありません。日本企業で一昨年度から連続で利益首位のトヨタさんは。前期比17,2%の伸びで純利益を1兆3721億円計上しています。二位の三菱UFJ銀行が7707億円、製薬企業最高位の武田薬品は10位から15位に下がって3132億円です。
だいたい、儲けて何が悪いんだという前提があると思います。赤字で企業が成り立たなくなったら、患者さんが毎日切望し、頼りにしている薬が製造・供給されなくなってしまいます。
製薬企業の利益は開示されていますし、その利益の半分以上は新薬の開発投資に、新たな世界の中で競争に打ち勝つ価値を持つ新薬の開発に投資されます。
私は、ある外資メーカーで、あまりにも薬価を下げられた為に、製造を中止せざるをえず、患者さんへの大きな影響・失望を与えてしまった例も実感しています。
さて、医師は、病気を診断しますが、治療はどうでしょうか?患者さんの自然治癒力もあるでしょうが、医薬品の治療・症状改善していくのが医療だと思います。
医師と医療医薬品は、一蓮托生・一体で、患者さんの症状を改善していくものだと思います。
正しい診断がなければ、正しい医薬品の使用・服用は起こりえませんし、医師も、症状にマッチした医薬品の作用で患者さんの病気を治して、患者さんからの評価を得ることが出来るのは明確です。
かって、ペニシリンとか、ストマイ、各種医薬品を手に入れるためにどれだけの悲劇が起こったのか?医薬品の不足する、西アフリカ・一部アジアで生活者の健康は担保されるのか否か!?
日本医師会も、堂々と・欧米に比較して、医師の技術料評価が低すぎると発言できないのか?技術料が低く過ぎるから、相対的に薬剤料の比率が高くなってしまうのだと発言できないのか?
先月13日に開催された、新日本医師会長就任披露が帝国ホテルで行なわれましたが、その祝辞で小泉首相は「これからも医師会の要求どうりにはならいことを肝に銘じて欲しい!!」と釘を刺されています。
もう、医師会は抵抗勢力の仲間と見られているのがよく判ります。
製薬企業が儲け過ぎなどという議論を推し進めると、では、医師会側はどうなんですか??っていう議論になっていってしまう気がします。
地方都市の年間、高額納税者ベストテンのほとんどが、医師でしょうが!!
価値ある仕事の結果、儲けるのは良いことだと思います。
ライブドアや、村上ファンドと違うのです。
新たな、生活者の為になる医療制度の改革案を具体的に示すことが、なによりも優先すべきことだと思う次第です。

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