健康楽園。

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遺言、桶川ストーカー殺人事件。

2021-06-30 | Weblog
 1999年10月に起こった事件だから、もう、記憶も薄れてきていますが、当事者であった記者、清水潔さんの、この本を読むと、鮮やかに記憶が戻ってきます。
もう20年以上経ったんで、埼玉県警は、当時の対応のままではないとは、思いますが、まだ、この事件に対する対応は、続いているような感じもします。
被害者詩織さんの、遺書の中には、殺されるであろう恐怖と、そのストーカーの実名、そして、恐喝脅しをかけられている録音テープもありながら、全く、捜査なり犯人探しをしない警察の実態が生々しく書かれていて、怒りを覚えます。
それと一方、警察の捜査など、この程度なので、自分の身の安全は、自分で守るしかないとも、絶望的に、思ったりします。
恐喝被害が、被害者の家族や、その職場に拡大して行く段階でも、警察は、動かない、捜査しようとしない。
極端に地位とか名誉の保全を第一にしか、考えない警察。
事なかれ主義。
アメリカの警察は、拳銃の規制が緩いので、もっと、緊張感が大きいのでしょうか?
この、事件で、警察の行動は、変わったのでしょうか?
不安のみが、嫌な沈殿を残す、痛い本でした。
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