健康楽園。

健康に関する情報・提案を主にする。

イタリア流。

2006-02-14 | looking.
トリノオリンピックの開会式は楽しかった。スキーをしたので再放送の選手入場のあとくらいからしか見ることができなかったけど、さすがイタリアだと感心しました。オペラ発祥の国ですから、ああいった舞台での演出に長けてますね。真っ赤なF1のレーシングカーが出てきたのには拍手でした。もうもうと煙を上げてスピンするなんて流石ですね!五輪旗入場の先頭にソフィア・ローレンさんがいたのも驚きでした。堂々としていて良かった!音楽がヴェルディ「アイーダ」からの凱旋行進曲ですから、ピッタシです。ピーターガブリエルのしわがれ声も良かったし、サービス満点の次に何が出てくるかワクワクさせるパフォーマンスでした。
イタリアでは鬱病になる人の割合が極めて少なくて、1970年代には鬱病関係の病院や施設がほとんど姿を消してしまいました。自殺者も多い日本からすると羨ましい話です。イタリア人は情熱的で心豊か、常に人生を愉しみ、悩んでいる暇などないのでしょうか?
2000年以上続いたローマ帝国が崩壊してからズーーット1500余年イタリアを支配してきた統治能力を欠く政府が支配してきて、「上の者はあてにできない」という思い込みが深くイタリア人の心に刻み込まれてきたといいます。
産業界でも個人主義が輝いています。人口5700万人のイタリアに「大企業」は10社程度しかありません。圧倒的に200万社を超える中小企業や「職人企業」です。だから労働人口で考えれば1人に1事業体。つまり国民全員が社長の国です。
その一人一人が独自性と高品質に特化したモノつくりで互いに競争し、時には協力しあって他国の大企業と張り合っている。
生ハム、ワイン、チーズ、革製品、ファッション、など・大量生産を拒否する職人気質は万国に、もちろん日本の中小、個人企業にも通じる「生き残りの極意」でもあると思います。
開会式で残念だったのは、パヴァロッティさんが歌った、これまたイタリアギンギン・プッチーニの「トーランドット」の「誰も寝てはならぬ!!」を聴けなかったことです。この力強いアリアこそ開会式にピッタリだったんですね、きっと。
Nessun dorma. (ネッスン誰もーーでない。ドルマ・ドルミナーレ眠るの命令形)カラフ王子は夜明けまでに自分の名前が判らなかったら、トーランドット姫は私のものになると歌いだします。 Dilegua o notte,(夜よ消えよ!ノッテは夜) Tramontate stelle,(星たちよ沈め!ステラ星の複数形がステッレ) alba(夜が明ければ) Vincero!(ヴィンチェロ・私は勝つ!) Vimcero!(ヴィンチェレ勝つの一人称単数活用)夜が明けて明日からの競技に向う決意も込めて、さぞかし盛り上がったんだろうと、聴けなかったのが悔やまれます。

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2 コメント

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チャオ! (りんご)
2006-02-14 12:42:11
Happyバレンタインたくさんチョコもらいましたか~

久しぶりにイタリア好きのヘルスパラダイスさんらしいお話、楽しく読ませていただきました私は、オリンピックの開会式、ぜんぜん見てないので読んだらすごく後悔しましたオリンピックのダイジェスト版で少しは見られるかな~イタリアって、精神的にも伝統的にも(もちろんグルメ的にも!)とても豊かな国なんですね日本も、全体的にもっと日本独自の文化や精神を大切にしていけるような歩みをして欲しいです
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素敵でしたよ! (ヘルスパラダイス)
2006-02-15 08:24:11
ギリシャ文化を栄養にしてローマは建国されましたし、ルネッサンスという文芸復興もギリシャに帰れといううねりでした。その精神が脈々と続くイタリアで開催されましたからピッタシマッチングしているわけですね。

クレオパトラはエジプトですが、当時ローマ領だったわけで、それをモデルにヴェルディが「アイーダ」を創り、今回の行進曲に使われる。それが未来の工業へと繋がっている真っ赤なF1フェラーリ!

そして、明日には私は勝つんだと、叫ぶ!

盛り上がらないわけはないです。

皆、イタリア自前だからすごいですね。
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