昨年のクリスマスに渋谷シネマライズで公開された「スーパーザイズ・ミー」は見損なったけれど大きな反響を呼びました。サンダンス映画祭ドキュメンタリー部門監督賞を受賞した作品です。アメリカ人の66%が肥満といわれ、年間40万人が肥満が原因で亡くなっているという。モーガンスパーロック監督は30日間マクドナルドの食べ物を朝・昼・晩と食べ続け、自分の体調・医師・体育教師・調理師・弁護士へのドキュメントをし、映像にした。コレステロール・血圧が上がり脂肪肝になり症状として欝、インポテンス、集中力欠損に見舞われた。映画が公開されてから、マクドナルドはこの映画をとりあげたらCMを打ち切るとメディアに圧力をかけたり、日本でも4大ネットワークが一社もとりあげなかったり物議を醸し出している。ホワイトハウスに喧嘩を売ったのがマイケルムーア監督なら・(ゴールデンアーチ)マクドナルドに噛み付いたのがこちらスパーロック監督というわけだ。確かに毎日の食事の取り方って健康にとって因果関係が深いと思う。以前サンド薬品(現在のノバルティス)が日本の北から南まで3世帯同居家族20組を紹介して、その食卓を紹介した本を出版した。3世帯全員元気となると長寿が条件だし、どんな食事をしているか興味はつきない!口から入る栄養の重要性で思い出したのが、昨年聴いた、藤田保健衛生大学教授・東口高志さんの講演だ。演題が「NSTによる全病院的・攻撃的感染対策」。会場は各病院の婦長さんクラスで補助席がでる超満員。やっかいな院内感染の問題だからだ。MRSAが代表だけど、手術が上手くいっても成功しても、院内感染してしまう患者さんがあとを絶たない。これを撲滅した実行例を話した。三重大学時代NSTを創ってICTと協同させ栄養学的免疫療法を実施したというもの。NSTとはNutrition Support Team 栄養サポートチームの略。 ICTはInfection Control Team 感染対策チームの略だ。患者さんは手術後しばらく点滴や中心静脈栄養などで栄養を取り、食べない。これをとにかく、グルタミン・アルギニン・タウリン・食物繊維などを胃にやさしい状態にしてなるべく可能な限り、術後すぐに食べてもらうことに専念すと療法を進めた。この効果は術後在院日数が22日から16日まで短縮して退院が早まり、MRSA感染もゼロになったという症例報告で大変刺激的・感動的な内容だった。やっぱり口から入れて食べるって、すべての人間の基本の生命力発揮の源であることを再認識できた貴重な講演会だった。しっかり食べてりゃー感染症には強い!!!日本で平均寿命最長(世界でも最長)の沖縄県のかたがたの食事の中身はどうなっているのかとか、すごく興味・関心がひろがる。私も教えていただきたいしデータを整理したら貴重なものになると思う。
最新の画像[もっと見る]
- 敗戦記念日は、「八月十五日に吹く風」 3ヶ月前
- 世阿弥。 8ヶ月前
- 打ち方を教えない。 12ヶ月前
- イスタンブール経由、トウルーズ往復、ターキッシュエアライン。 1年前
- ノモハンの夏。 2年前
- 昭和史。 3年前
- 民主政治のあけぼの。 3年前
- NARUの豆乳そば。 3年前
- 人間臨終図鑑。 3年前
- 七草がゆ食べました。 3年前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます