期待する。

片山義博総務省大臣。
旧自治省にいらして、１９９９年から８年間鳥取県知事を務めました。無駄なダム建設や博物館を中止し、財政を立て直す見事な手腕を発揮。
なによりすごいのは、地震で被災した住宅の再建に補助金を出すなど、国を先取りした制度を創設した。
これが今回、早く適応されないのか？？？
分権に抵抗する霞ヶ関、古巣の総務省にも批判の矛先を向けて来た。
その手腕が買われて、慶応大学教授を経て、昨年、菅改造内閣の唯一の民間閣僚として総務省大臣に就任しました。

慶応大学教授時代に、日本経済新聞に述べた記事が残っています。
医療保険の財政が厳しく破綻しそうだと言われて久しいです。そもそも日本の公的医療保険は大企業の従業員などが入る健保保険組合、中小企業従業員の協会けんぽ、公務員の共済組合、このどれにも入らない自営業者、退職者などが入る国民健康保険があります。
保険料を納める人の少ない国民健康保険が一番苦しい運営をしいられています。

片山さんは、公務員がこの、国民健康保険に加入すべきだと提言しています。
大賛成。もっともな意見だと感じます。
さらに「そもそも公務員が自分たちだけの特別の仕組みを持っていること自体がおかしいのです。公務員は国民の生活を安定させるために、奉仕する立場のはす。それなのに国民と同じ制度に入っていたのでは十分な保障が受けられない。いい生活ができないといわんばかりです。」
加入すれば「公務員は自分や家族にもかかわるので、問題だらけの国保をよくしよう真剣になるでしょう。安定した収入（税金）がある全国３００万人超える公務員が国保に入れば、国保の財政状況の改善になります。」
そして、ほどなく、すべての国民が同じ制度に加入する一本化への道筋も示しています。

４月３日のNHK日曜討論に出演していた片山さん。
大地震復興財源で、安易に増税すべきでないと言っていました。
大臣の、アイデアが実現されていくことを強く期待します。