簡単にドアは、開けないこと。

１９９７年カンヌ国際映画祭で、（ショッキングな場面あり）という警告付きでコンペ上演された「ファニーゲーム」
それでも、あまりにも衝撃的な展開に途中退席者が続出したという曰く付きの作品が、台本もまったく同じで、「ファニーゲームＵＳＡ］としてリメイクされました。
監督は、原作と同じＭ／ハネケ監督。
舞台が、オーストリアから、アメリカに変わっただけ！！！
１９９７年当時も、時代を先取りしていた作品と称された。神戸の酒鬼薔薇事件など、起ってきたからかもしれない。

ロングアイランドの別荘へ向うリッチな家族。車の中にはオペラが流れていて（マスカーニのカヴァレリアルスティカーナ、アリア。
テバルディが歌っていることを当てる！！
次が、ヘンデルのオペラ「アランタ」の「いとしい森よ」これは降参したりすると、突如！！！！
ハードコアノイズの轟音が響き渡る！！ボーンヘッド。ヘルレイガー。
物語の未来を予測させる音楽。
別荘に付いて、ヨットなどを下ろして、生活準備始めると、お隣の客人という若者が訪ねてくる。
卵を４個頂きたい。快く与えるアン（ナオミワッツ）。
しかし、ゴールデンリトリバーのラッキーの吼える声が突然消えて・・・。
ヨットの準備から帰ってきた夫と息子。
そこに、また２人の若者が「卵をください」と・・・・・・。
出て行け！！！との、夫の返事に、突然激怒し、ゴルフクラブで夫の膝を砕く！！
そこから、明日朝までに、生き残るかどうかゲームを始めると・・・・。
ただ、冷たく、丁寧に、興奮することなく、、、、、ゲームを続ける。
助かる予感の複線は、散りばめられている。
ヨットに持っていったナイフ・・・・・・ナイフの接写と、ナイフは船底に落ちる。
３７歳と規定されたアン。
数えて・３７番が、殺される一番目の人間だと・・・・・。
子供は、夜陰に任せて逃げる・・・・隣家の友人の家を叩く、だけど、ドアは開いていた。
追い詰められ、部屋を巡ると、隣人は全員・惨殺されている。
つかまって、連れ戻される息子。
さて、３７番目は誰？？？？？？？
衝撃の血まみれ展開・・・・・・・、ひと時消える二人。アンを逃がす夫。
しかし、この写真のように連れ戻されるアン。
そして、次の犠牲者が・・・・・。
早朝・ヨットに二人に捉えられて乗せられるアン。
あの、ナイフで、縄を切ろうとする。
それで、若者たちを刺すか・・・・・・・・、取り上げられてしまうナイフ。
希望という希望が、次々と消し去られる不条理。
感情を持たない若者２人。

アンは、一度・銃で、一人の若者の胸を打つのだが・・・・、テレビのリモコンで、時間が戻されて、生き返り。撃たれる前から再スタートする。

これは、架空の映画なんだよ！！！
ここだけ、ハネケ監督の優しさが匂う！！

それにしても、救いの無い恐ろしい映画をリメイクしたもんだなーーー！！
玄関はちょっとやそっとじゃーー開けたらいかんね！！！！！