健康楽園。

健康に関する情報・提案を主にする。

君たちに明日はない!!!

2008-01-20 | 読んでみた。finding.
1967年に封切りされたアメリカ映画「俺たちに明日はない」ではないか??
ボニーとクライドのように警官からの一斉射撃で蜂の巣になるのではないか??
まったく違う物語!!!
リストラを依頼され、実施する会社に勤務し、第一線でリストラを実行する村上良介が主人公です。
ところが、生きていく上での、内面の世界を描いている点では、むしろ多くの共通点も見い出せる映画と小説です。
垣根涼介・つい最近ヒットした、渋谷を舞台とした活劇「ヒートアイランド」が映画化された。
最初は、長女に奨められて読み始めた「ワイルドソウル」だった。
むしろ、劇画的ハードボイルド系かと理解認識していましたが、見事・この本で、その概念は打ち破られた!!!
なんせ・山本周五郎受賞作品。
あの周五郎さんだったら、ハードボイルドにほど遠く、人間味・人情味あふれる物語ではないのか???
軽く読めると、始めた読書!!
リストラ対象となった、建材メーカー営業企画推進部の芹沢陽子・年上の気風のいい女とのやり取り。
やや、類型的かと思いきや!?!?!
見事、いい方に裏切られた!!
ファイル3・第三章の「旧友」で、一気に・熱い・生き抜く力を注入されてしまいます。
一ツ橋を出て大手銀行に勤める昌男。良介と同級生だった。落ちこぼれでありながら三菱系銀行に入った山下。昌男と彰子夫妻の熱い会話。
うーーーーん、唸ったね!!!
自らのやりたい仕事を貫き通すっていうことの意味を!!
この章だけで、充分に、受賞に値する内容だと思う。
巻頭の言葉。
「明日への鐘は、その階段を登る者が、慣らすことができる」
すべてが、この言葉に含まれると思う!!!
感動・熱い本だ!!
コメント
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