ひらけいメモBlog@goo

デジカメ・GPS・PC・デジタル家電などに関するニュースを扱っています。

Mio DigiWalker P560 購入5

2008-02-04 19:31:36 | GPS
Mio P560

 Mio P560 を購入したので、レビューの続きだ。
 MioMap Ver 4.0J について、使用感を記載したい。

 P560 には最新の MioMap である 4.0 が搭載されている。C310 に搭載されているものは 2.0 だった。


 今回高速込みで100km程度走ってみたが、MioMap 4.0 は MioMap 2.0 とは全くの別物であり、ナビとしての完成度はかなり高まったと感じた。EN-4500 と比較して惜しいのは、
・交差点の拡大表示が無い
・車線案内が無い
・オービス情報が無い
・到着時刻の予測機能が無い
・ルートシミュレーション機能が無い(ナビそのものには関係ないが)
と言ったところだ。

 また気になるところは、
・高速でのジャンクション・IC表示が700m手前で表示される。EN-4500 の 1km 手前表示に慣れていたので、ちょっとタイミングが遅く感じる。
・ルート検索が EN-4500 よりも遅いように感じる。
・施設を名称で検索するとき、1文字入力するごとに該当施設数を検索するので、ジャマに感じることがある。オフに設定できればいいのだが。
・全体的に、動作が遅い。特に地図移動や開始地点・目的地地点設定が遅い。
・せっかくの Windows Mobile 6 機なのに、MioMap は横方向表示ができない。
・検索履歴を使用する機能が無い。
・検索したルートの保存機能が無い。
と言った点だ。

 EN-4500 と比較してよさそうな点は、検索結果されたルートを見る限りでは、
・高速入り口~本線間、本線~高速出口間の分岐案内が表示されていそう。
と言った点だ。


 C310 では閉口した、枝道や高速で降りないICなどがあるたびに「この先右方向」の音声案内が出てうるさく、しかし側道に入る案内が出ずに行きすぎた・・・ ということは今回は無く、一度だけ分岐案内が出ないことはあったものの、おおよそ快適にナビを使って運転することができた。
 住所検索3400万件、電話番号780万件、名称検索42万件と、名称検索はちょっと貧弱ではあるものの他はかなり充実していて、今回の利用では特に困ることは無かった。C310 では C310 の地図と Super Mapple Digital の地図を見比べながら場所を探していただけに、雲泥の差だ。

 では仮に MioMap 4.0 が C525 系列の PND に搭載されたとして、その PND と EN-4500 を比べてどちらを買うかと問われれば、機能的に見れば今でも EN-4500 を選ぶと思う。
 交差点の拡大表示機能と車線案内機能の有り無しは大きい。オービス情報もあって困るものではない。
 逆に MioMap 4.0 にあって EN-4500 に無く、かつ欲しい機能があるかと言えば、(本当に正しく使えるかは未確認だが)高速出入り口~本線間の案内がある(ただこれは EN-4500 のバグと考えるのが妥当で、後継機あたりではできるようになるのだろう)。が、これを考えても、EN-4500 の方がナビとしては魅力的だと思う。

 P560 は PDA であり PND 機能だけでは無いので魅力的ではあるが、C325 や C525 の後継はどうなるのか。MioMap 4.0J よりもさらに機能向上が図られてくるのか、注目される。
 なお、C325/C525 の MioMap と P560 の MioMap は、Pocket Mapple Digital との連携機能が無いだけでなく、検索対象数が異なっていたり、帰宅支援のPOIが無さそうなど、いくつか違いがあるので注意が必要だ。

 ところで、P350 など以前の機種では temp¥movelog.csv というファイルができるそうだが、今のところは見つかっていない。同名のファイルは My Flash Disk¥MioMap 以下にあるのだが、データが書かれていない。ただ個人的には、GPX Loggerを使えばよいので、問題無いと思う。
 MioMap の設定画面で「移動履歴を表示する」の右あたりを連続でタップすると「NMEA」のチェックボックスが出てくる機能は健在だ。ただこれも、GPX Logger を使うのならば不要だろう。
コメント

NTTドコモによる「GPS測位時間短縮機能」

2008-02-04 00:39:23 | GPS
 NTT DoCoMo テクニカル・ジャーナル「GPS測位時間短縮機能の開発」 Vol.15 No.4

 NTT DoCoMo テクニカル・ジャーナルという雑誌?に「GPS測位時間短縮機能の開発」というものが載っていたので見てみた。内容としては、「GPS測位ができずタイムアウトしてしまいそうな場合には早めに諦めて基地局測位の結果を使う」というものだ。なお、この技術が 905i などに採用されているかは記載されていなかった。

「GPS測位ができずタイムアウトしてしまいそうな場合」の判断は2つあり、
・時間経過により、補足できた衛星が順調に増えているか。増えなければ諦める。
・受信状況が安定しているか。補足衛星数が少ないのに安定していれば諦める。
だそうだ。
 前者は、時間が経っても補足衛星が増えなければ今後も増えないだろうから諦める、という話。後者は、衛星の補足状況が不安定であれば移動中などと考え今後改善する見込みがあるが、安定していれば今後も変わらないだろうから諦める、という話と推測される。
 簡単な話のようにも見えるが、測位時間は平均して30%短縮、誤判定率(そのままGPS測位を続けていれば測位できたのに、やめてしまった確率)は0.5%未満とのことで、効果はあるようだ。

 この仕組みが実装されるのは、GPSデバイスドライバ部とのこと。従って、この仕組みはiアプリからの測位でも利用することができる。

 実際に導入されているのか? だが、NAVITIME などのiアプリを使って測位をしてみたところ、測位できそうになくても延々とがんばってしまうことが確認できているため、導入はまだなのだろう。iアプリからの測位ではGPS測位中に手動で測位をやめて基地局測位結果を使うことができないので、この仕組みが使えるようになって欲しいものだ。
コメント