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迷歩録 やぶ

2018-10-18 12:33:38 | 日記
  秋晴れや  温もり連れて  大隅に  種々(とりどり)発芽  朝露の畑



                                      ひのひら  ろくべえ



     人間は自分の愚かさを隠すために、様々な演出を無意識に行う。これも自然と身に着いた知恵

    なのかもしれない。諺にこのようなのがある。「やぶ」医者の手柄話、実力の乏しい者ほど、偉

    そうに自慢話をしたがる。藪医者だけではなく、年寄りの自慢話、先輩の自慢話、上司の自慢話

    様々な自慢話が存在するが、そのような話をする者に限って、たいしたことはないことが多い。

     つまり人間は知らず知らずのうちに、集団の中で自分アピールしてその存在感を認めさせよ

    うとする。その心理は理解しないでもない。しかし知恵を使ったアピールならいざ知らず、無意

    識に出てくる発想をそのまま、口から言葉としたならば、周りからの、評価は低くなるのではな

    いだろうか。

     つまり諺の「やぶ」医者の手柄話であるが、手柄のある人は、自分でアピールしないでも、結

    果を多くの人が知っている。名医というものは手柄話、偉そうにしなくても、多くの人が認めて

    いるという事になるのではないだろうか。

     自慢する人に大物はいないという感じも受ける。そのような人に限って、細かい人のミスを、

    大げさに注意したりして自慢する。そのような傾向はないだろうか。

     さらには「やぶ」医者の玄関という諺がある。これも実力のない「やぶ」医者ほど、玄関が

    立派であるということらしい。つまり外見や体裁ばかり飾り立てて実質が伴わない事らしい。

     さらには「やぶ」医者の病人選びという諺もある。実力のない者ほど仕事のえり好みをする

    という事の例えらしい。

     いずれにしても、「やぶ」という意味が未熟な劣る者を意味する言葉であることは理解できる

    対人援助職のエリートでもいうべき医師たちも、様々あるということではないだろうか。消費者

    である患者にとっては大問題な「やぶ」という問題だが、厚生省は医術の公平性、平等性を理由

    に、同一治療費制度を導入している。もう少し簡単に患者側が医師を選ぶことができる制度を導

    入する必要があるのではないだろうか。

     厚生労働省の役人や政治家の皆さん、値上げだけでなく、国民の医療サービスの充実も議論を

    重ねてほしいものです。