迷歩録 嵐の後

　　　　　　　　嵐の後


　　　　　猛烈な嵐

　　　　　24号が通り過ぎて行った

　　　　　畑はリセットされたように、

　　　　　更地と化してしまった

　　　　　種を蒔いてようやく小さな芽を出した

　　　　　大根、赤かぶ、白株

　　　　　白菜、キャベツ、何もかも

　　　　　目を切られ、姿を一夜にして消してしまった

　　　　　嵐24号が連れ去ってしまった

　　　　　風が止むのは、吹き始めから

　　　　　一日半かかった

　　　　　しつこいしつこい風あらしであった

　　　　　このようなしつこい嵐の経験は初めてである

　　　　　直径20センチ近くある庭木も根っこから倒された

　　　　　嵐の物凄さを、改めて思い知らされた

　　　　　その後は停電である。

　　　　　停電になってしまうと、

　　　　　家庭のあらゆるものが動かなくなってしまう

　　　　　トイレも風呂も、動かない

　　　　　電気依存度が高い現代

　　　　　電気の確保に役立つ家庭用蓄電器か、発電機

　　　　　ソラ―電気、蓄電器、電気自給自足を考えて

　　　　　ほしいものである。

　　　　　一晩か二晩程度耐えることができれば、

　　　　　電気が復旧するまで、そんな蓄電器、家電があれば

　　　　　おお助かりなのではないだろうか。

　　　　　冷蔵庫もテレビも洗濯機も何も動かない

　　　　　電気という消費社会を改めて考える機会ともしたいものである。