雨雫 命を助け もの言わず 何事もなく 去りゆく海へ
ひのひら ろくべえ
今日は雨、雨だれの音が耳に届く、どことなく刻まれるリズムに
ついうとうと、夢に出てくる人々と戯れ遊ぶ、そんな昼下がり。何と
も、優雅な一日であろう。こんな時間が来るとは。
しかし、世間は騒々しい、ワールドカップ、殺人事件、化学研究成
果など次から次へと、話題には事欠かない。マスコミは忙しいだろう
が、庶民はそれどころではない。消費税8%になってからの、値上げ
ラッシュ、ガソリンなどは170円にもたっする勢いで値上げが続いて
いる。その他にも税金は次から次とやってくるし、年金は引き下げら
れるし、水戸黄門に出てくる悪徳代官なみの取立てである。マスコミ
のみなさん、庶民の見方であれば、もう少しこのような話題を取り上
げ、国に一矢を投じたらいかがでしょうか。高齢者や障がい者、子供
などの弱者の人たちが、住みやすい、生活しやすい社会を目指して
マスコミも一役を担っているのではないのでしょうか。
いずれにしても、一流企業や、一流サラリーマンなど一流だけを大
切にする政策でなく、庶民を大切にする政策を期待したいものです。
雨というものは、一滴が集まり、小川をつくり、小川が集まりて大川
をつくり、大海にそそぐのです。すべては一滴からなってます。国も同
様、一人一人の国民が集まり、地域をなし、地域が、市町村をちつくり
市町村が都道府県をつくり、都道府県が国をつくっているのではない
でしょうか。国は国民のもの、話題を浮いたことばかりにせず、地道な
根付いた話題も忘れず、捉えて問題意識を持ちたいものである。
今年の梅雨は、「値上げの梅雨」であろう。