迷歩録 競う

　　　　葉の先に　　水玉ためて　　垂れ下がり　　顔をなでるや　　新緑の枝


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひのひら　　ろくべえ


　　　　　　昨日の雨の一日が終り、今日は朝から日差しが届く五月晴れとなった南九州である。

　　　　　水分を十分に受けた新緑は一段とその緑を輝かさせている。新緑の美しい朝となった。

　　　　　風もなく穏やかな初夏の朝である。鶯も朝から高らかに美声を競っている。

　　　　　　競うという行為は生物の本能なのかもしれなしが、競うことが過剰になったり、

　　　　　そのことに特化してしまうと、争いと云うことになってしまうこともある。戦争武器が

　　　　　競われている現場は戦場である。競うことと戦争という悲惨な状況を関連付けて考えて

　　　　　みる事も大切ではないだろうか。

迷歩録 自然現象

　　　雨の朝　　五月の晦日　　梅雨走り　　新緑垂れて　　雫をを落とす


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひのひら　　ろくべえ


　　　昨日から降り出した雨は夜半には本格的となれり、朝になっても降り続けている。

　　入梅の前触れ、梅雨走りであろう。昨夜からの雨で落花生畑は水浸し、どうなるこ

　　とやら、不安は拭えない。自然現象には勝てない。人事を尽くして天命を待つ。こ

　　の心境で雨の日を過ごす事となる。

迷歩録

　　　　　　　　雨の季節


　　　　　　来る日も来る日も雨

　　　　　　雨ですべてが流れていけばいいのに

　　　　　　戦争もコロナも

　　　　　　雨が流してくれるはずもなく

　　　　　　雨、雨、雨

　　　　　　大地はぬかるみ

　　　　　　足を取られてしまう、ぬかるみに

　　　　　　転んでしまう。

　　　　　　必要悪となる雨

　　　　　　雨の季節、雨を避け屋内で過ごす

　　　　　　運動不足、動かない関節が

　　　　　　さらに動かなくなる。

　　　　　　雨の季節、雨を楽しみ傘を差して

　　　　　　雨の中を歩く、ピチャピチャ

　　　　　　濡れることを楽しむ雨の季節

迷歩録 臨機応変

　　　　空低く　　夏日届かず　　降り坂　　スイカや日ごと　　大きくなるや


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひのひら　　ろくべえ


　　　　猫の目天気が続く南九州である。雲が重たく垂れ下がり、天気は明らかに降り坂

　　　天気は三日と続かず、雨と曇りと晴れを日ごとに繰り返す、猫の目天気である。天気に

　　　左右される農作業、天気予報が頼りとなる。なかなか計画通りには行かない、臨機応変

　　　に対応できる能力が必要となる。この臨機応変がスムーズにお出来るか出来なしかは

　　　大きな問題である。何事も思い通りにならないのが当たり前、そのことを、意識して

　　　いることが大切であろう。　　　

迷歩録 そのまま

　　　とうきびや　　穂先を揺れて　　受粉する　　鶯叫ぶ　　初夏の畑


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひのひら　　ろくべえ


　　　　昨日の雨の天気は一夜のうちに晴れの天気へ変化した、今日は晴れ間が広がり

　　そうな様子、晴れ間がなかなか続かないが、夏野菜のトウモロコシは順調に育ち、

　　おしべの穂を満開としている。そよ風が吹くたび、おしべは散り、実のなるめし

　　べに受粉する。その後トウモロコシの実ができる。今のトウモロコシは品種改良

　　が出来ていてとても甘い、食べることが出来るようになるのが待ち遠し、夏野菜

　　の楽しみである。スイカ、メロン、とまと、などそのまま食べれる野菜が多い。

　　素材が勝負の夏野菜、そのままが一番。