迷歩録 全員野球

　　雲多く　　つくつくぼうし　　夏なごり　　陽射し届いて　　暑さや戻るや


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひのひら　　ろくべえ




　　　　　陽射強く、夏日戻りて、熱中症要注意の一日である。台風が過ぎて停電も復活、日常の生活が

　　　　戻って来た。しかし、次の台風が控えている。週末にはまたまた台風の予報、毎週台風では国民

　　　　も疲れがたまってしまう。それでも耐えてる国民をしり目に、内閣改造を行った時の総理大臣は

　　　　全員野球政権などと、意味不明な、名前を付けた政権をスタートさせた。

　　　　　真新しいことはなく、大臣待機議員の解消を狙った人事と揶揄するマスコミもあるぐらい、日

　　　　本の将来を案じた人事でもなければ、国民のことを考えた人事でもない。勿論全員野球を行なお

　　　　うとしている人事でもない。

　　　　　野球に例えるなら、監督は誰、エースピッチャーは、キャッチャーはだれ、護りの体制はどう

　　　　するの、攻撃は、一番バッターは、二番は、三番は、四番は、それぞれに明確な役割とその役割

　　　　を果たすべき才能技術、能力を誰が持っていますか。そのようなことまで明確にして、適材適所

　　　　全員野球内閣と言うのであれば、納得もできようが、アバウトに全員野球と唱えらえれても理解

　　　　しぬくい。

　　　　　野球というスポーツは、9人全員で行うもの、そのポジション、打順、役割、才能、技術など

　　　　多くのものが重なり合って結果を出す。そのことになぞらえて言ったのであろうが、野球はそう

　　　　簡単ではない。とても高度なチームプレーの戦いなのである。

　　　　　弱小少年野球チームの全員野球程度ならできるかもしれないが、それでは日本政府は困る。国

　　　　民の命と財産を護のが、政治なのだから。

　　　　　沖縄の知事選で民が知らしめた結果を、真摯に受け止めるという発言もしていた、真摯とは

　　　　具体的にはどのような事？

　　　　　国民を言葉遊びでごまかしたり、見下げることはしてほしくない。誠意ある政権運営をお願い

　　　　したいものである。