迷歩録 血税

　　夜中から　　疾風暴れ　　寒さかな　　物や飛ばされ　　散乱の庭


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひのひら　　ろくべえ


　　　　　　昨日夕方から吹き始めた風は、一晩中吹き荒れ、畑の野菜も、庭の物も

　　　　　吹き飛ばされ、散乱してしまった。とんでもない爆弾低気圧、その上寒さ

　　　　　まで、置き土産にして行った。

　　　　　夜明け頃から徐々に風はおさまる傾向だが、気温は低い、春はまだ遠しと

　　　　　いった感じの南九州である。

　　　　　　強風がコロナウイルスもどこかえ持って行ってくれたらなどと、幻想を

　　　　　持つほど、コロナウイルス感染者が九州でも増えている。

　　　　　　不要不急の外出を控え、自粛を国民は行っている時に、与党の政党の国

　　　　　会議員は、銀座で豪遊、なんて国だ、昼間は予算委員会に出席していたの

　　　　　だろうか。定かではないが、権力を持つ者の横暴さは、その成員に影響す

　　　　　ることは必然なのであるが、政治家は政治家であることが権力だと考えて

　　　　　いないのではないだろうか。

　　　　　　国民の血税で生活して、国民のために働くと選挙の時は大声で叫び、当

　　　　　選してしまえば、こんな状態、有権者をただ単に利用したに過ぎないこの

　　　　　ような行為は、国民は許してならないのではないだろうか。

　　　　　　国民よ目をつぶるな、目を見開いて、厳しく厳重に一挙手一投足をチェ

　　　　　ックして、次回の選挙の投票に役立てたいものである。

迷歩録 正念場

　　寒い朝　　静まり返る　　禽獣や　　温もり求め　　肩を寄せ合う


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひのひら　　ろくべえ




　　　　　　　朝から気温が低く、寒さを感じる冬戻りの天気となった南九州である。

　　　　　　昨日まで早朝から騒いでいた鳥たちも、今日は身を潜め寄り添って暖でも取ってるのか

　　　　　　静かな里となっている。

　　　　　　　生き物たちも人間と同様、気温によって活動を一喜一憂させているのがよくわかる。

　　　　　　寒さがいつまで続くのかわからないが、暖かくなったり、寒くなったりを繰り返しながら

　　　　　　春へと移り行くのであろう。三寒四温の時期が来れば、春は来たも同然、そうなれば

　　　　　　様々なものたちが活動を活発にする。そうなればまたまた人間も自粛という事を忘れて

　　　　　　動き回ることにもなる。この一年努力してきた、自粛の効果を台無しにしてしまうこと

　　　　　　にもなり兼ねない、それだけは避けたいものである。
　
　　　　　　　そのためには一人一人が自覚するほか方法がない。国民にとって正念場である。コロナ

　　　　　　ウイルスとの戦いを終息させるか、それとも持続させるか、頑張り時、今こそ頑張るという

　　　　　　二文字を胸に刻み、自粛を続け、ワクチンの効果に期待をして、一人一人が立ち向かいたい

　　　　　　ものである。

　　　　　　　今の時期こそ大切な正念場、頑張りたいものである。

迷歩録 敏感

　　雨やんで　　陽射し戻らぬ　　大隅や　　蕾膨らむ　　しだれ梅かな


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひのひら　　ろくべえ>


　　　　　昨日からのしとしと雨がようやく上がったものの、陽射しは届かない冬の天気

　　　　どことなく、薄暗い大隅半島ではあるが、梅の木は動きを活発にさせている。

　　　　　米粒ほどの蕾は、大豆ぐらいまで大きくなり、開花のチャンスをうかがっている。

　　　　この週末は再度冷え込むとの予報であるが、梅の蕾はどうするのであろうか。

　　　　　この週末を過ぎれば一気に開花するのかもしれない。

　　　　　植物というものは、気候の変化に敏感である。逆に言うと敏感でなければ命取りと

　　　　なってしまう。つまり命に関係することは敏感ということになる。今国会で論戦が繰

　　　　り返されているが、その論戦を見てると、このような敏感さは微塵も見受けられない

　　　　政治家の人は人間環境や、世論というものに敏感なはずなのに、なんだかぬるま湯の
　　　　
　　　　中の出来事の論戦に見えるのは私だけなんだろうか。

　　　　　命にかかわるコロナウイルスに汚染され続ける日本列島の危機を救うべき論戦をし

　　　　てるとは、国民には伝わらない。とても残念な事、さらに与党政党所属の議員の会食

　　　　が報道される。それ程与党、野党含め国会議員に危機意識が薄いという事なのかもし

　　　　れない。今の状況を選挙まで忘れないでいたいものである。

迷歩録 ちょうーどいい

　　しとしとと　　雨粒落ちて　　夜明けかな　　冷たさ感じ　　花びら落とす


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひのひら　　ろくべえ


　　　　　未明からしとしとと雨が降りだし、冷たい夜明けとなった南九州である。

　　　　朝から賑わしい鳥たちも静まり返り、静寂の朝である。晴れてる日は朝から

　　　　何かと賑やかだが、雨ともなると、静まり返る。禽獣草木寒さに耐えている

　　　　ことが伝わる瞬間でもある。

　　　　　雨はしとしとと長雨では困るが、大地を潤すほどのしとしとは、大歓迎で

　　　　ある。逆に大雨でも困る。人間はちょうーどいいを求めている。このちょうーどいい

　　　　を探し当てるのが難しい。特に人間関係においては、自分のちょうーどいいではなく

　　　　相手のちょうーどいいを探しながらの関係作りということになる。この点が人間関係

　　　　の難しい所である。多くの人が自分のちょうーどいいを優先させ、そのことにマッチ

　　　　する、マッチした人をいい人などと位置付ける。これでは人間関係はうまくいかない

　　　　まずは自分から、相手のちようーどいいを知って、そのことに当てはまる話題などを

　　　　提供することが大切である。

　　　　　人間関係は難しいと悩むよりも、一人でも多くの人のちょうーどいいを知ることが

　　　　大切な事なのかもしれない。

　　　　　　　

迷歩録 護る

　　しい買うだれ梅　　蕾をつける　　庭先や　　鳥も飛び交う　　春の足音



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひのひら　　ろくべえ


　　　　　　天気予報では、晴れという予報であったが、今の時間南九州はねずみ色の雲に

　　　　　覆われて、肌寒い感じのする天候である。昼からは青空を見ることができるのか

　　　　　期待したいものである。

　　　　　　春の足音は聞こえてきたのだが、その春の足音は鈍く、急ぎ足とはならないよ

　　　　　うである。まだまだ一月、もう一度寒さがやってくるのであろう。寒かったり暖

　　　　　かだったりを繰り返し、徐々に気候は次の気候へと変わっていく。その序章が始

　　　　　まった。

　　　　　　そのことを知るには禽獣草木の観察ではないだろうか。目を凝らし耳を澄まして

　　　　　その変化を捉える。これが自分を護るという事でもある。

　　　　　　自分だけの自分の感覚を信じて、自分を護る、これが自己防衛の基本ではない

　　　　　だろうか。手洗い、マスクだけでなく、自分を護る精神こそ大切にしたいもので

　　　　　ある。