迷歩録 共感

　　　　　　　満月の　　有り明けの月　　流れゆく


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひのひら　　ろくべえ


　　　　　霜月最後の朝に満月が夜明けの空に、はっきりと西へ流れていく、夜は明けても月が輝く、曇り空月の輝きは

　　　　朝も続いて、君は眺めているのかいなどと、ロマンチックにしたる。冬の朝の光景でもある。寒さは襲うが、上

　　　　着を重ねるほどでもない南九州、北国の雪の状況をテレビで観ると、大変なことに共感せずにはいられない。高

　　　　齢者の一人暮らしやなど社会的弱者の生活はどうなのであろうか。そのところえの、行政支援はどのようになって

　　　　いるのであろうか。政治資金は集める人たちはその状況をどのようにとらえているのであろうか。

迷歩録 土崩瓦解

　　　　　　　　　霜月に　　朝日が昇る　　お茶の郷


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひのひら　　ろくべえ


　　　　　　お茶畑が広がる、そのお茶畑に朝露が真珠のように輝き、朝日が赤く染めていく素晴らしい朝の光景である

　　　　　冬ならではの光景、冬にしか見られない光景を大切に寒さを楽しみたいものである。

　　　　　　日本の神話が土崩瓦解してしまう危機に今の時代あるのではないだろうか。安全で住みやすい日本というイメ

　　　　　ージが崩壊しつつある。山には獣が人を襲い、町では人間が人間を襲う、なんとも危険極まりない社会、日本と

　　　　　なってしまっている。海の向こうでは各国が競って軍事態勢を強化している。安全で住みやすい日本をイメージ

　　　　　した国を取り戻したいものである。

迷歩録 質とレベル

　　　　　　　霜月に　　底冷えの朝　　風唸る


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひのひら　　ろくべえ


　　　　　寒さが本格的となり北風も唸りを上げている今日の朝、鳥達も鳴き声はなく、ただただ電線が唸りを

　　　　あげている南九州、楽しいニュースは届かない、テレビを観る機会が、時間が冬は多くなるが、面白く

　　　　感じる番組は少ない、さらにニュースと言えば犯罪の話、交通事故の話などネガティブなことばかり、

　　　　特に、殺人、強盗のなどのニュースは気分まで暗くなる。そのニュースを繰り返し繰り返し、テ

　　　　レビ局を変えて行う。なんともマスコミの伝える技術というものは、どうなったのであろう。どうなっ

　　　　たらいいのであろう。見せる側と観る側の国民の質とレベルが問われるのではないだろうか。

迷歩録 静寂

　　　　　紅葉の葉　　霜月末に　　色づける


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひのひら　　ろくべえ


　　　　　　　今日は雨の朝となった南九州、鵯の声もなく雨音だけがしとしとと聞こえてくる静寂な朝、猫は炬燵で

　　　　　　丸くなっている。冷たさと静寂な朝。

迷歩録 寒さ本格的

　　　　　　　　　しんしんと　　身体を冷やす　　大隅や


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひのひら　　ろくべえ


　　　　　　今日は本格的な冷たさの朝となった南九州、朝日は昇るが空気の冷たさは今期初めてというほどの

　　　　　冷たさである。身体の奥に伝わる冷たさ、空気そのものが冷たい冷蔵庫の中はこんな感じなのかと思わ

　　　　　せる。冬が来たーという感じである。日中は暖かくなる感じが朝日の光で感じる。冬来れば春遠からじ